受かるぞ! 中学受験・大学受験!

経験者は語る、受験について思いついたことを好き勝手にほざいていきたいと思います。

サピックスと日能研の偏差値の見方①

2017年05月21日 00時46分23秒 | Weblog
サピックス、日能研の1回目の予想偏差値が出そろいました。


それを見ての男子(東京)についての感想です。それぞれの塾に特徴があるので、偏差値を頼りに志望校を選定する場合、注意が必要です。

筑駒、開成はおいておくとして、

麻布と駒東の偏差値の出方が、サピックスの日能研では特徴が出ます。

まず、日能研はもともと麻布に大量に合格者を出すことが売りの塾でした。したがって、いまでも成績優秀者の中には(開成には手が届かないか自信が持てない子たち)麻布志望の子が潜在的に多く、その分駒東志望は少なめです。それが、麻布と駒東の偏差値に2も違いが出る理由です。

サピックスは開成・筑駒狙いの子が多くいます。サピックスで駒東の人気が高いのは、合格発表が2月2日だからです。
合格発表を見て、筑駒に突っ込むか筑附・早稲田・海城にするかを判断できます。従って、比較的偏差値の高い生徒が駒東を志望することになります。だからサピックスでは駒東の偏差値が高いのです(ちょっと低下傾向にはありますが…)


結論を言うと、日能研のR4を見て、駒東が入りやすいと見るのは危険ですし、サピックスの偏差値表を見て、麻布の方が入りやすそうと考えるのも危険です。

肝心なのは問題との相性です。志望校を確定する時期に両方の過去問を2、3年分本気で解かせるべきです。つたない日本語しかかけない子は、算数がよっぽど得意ではない限り、麻布の問題には向いていない可能性があります。



次に、武蔵ですが、日能研ではジャンプアップして、2上昇し、駒東と肩を並べました。これも日能研の特徴です。中学受験を始めて、御三家(またはそれに比肩するところ)に憧れた場合、開成は無理だし、麻布・駒東も難しそうだし、とりあえず武蔵なら手が届くんじゃないだろうか、と考えるご家庭や子供も多いと思います。日能研にはそういう家庭&子供が多くいます。

武蔵日特は大盛況です。それが昨今の大学入試制度の方向性と、校長が変わって上昇機運が出てきた大学入試実績が相まって、予想R4がジャンプアップしたのです。確かに、今年の入試は結構優秀な子が意外?という感じで落ちています。難化しているのは確かですが、まだ額面通りに受け取るには早すぎるような気がします。

一方、サピックスは『武蔵に行きたい』と入塾する子(成績上位者に限っての話ですが)はあまり多くないと思います。とりあえずは、筑駒・開成・駒東・麻布に入りたいとサピックスの門をたたいているはずです。武蔵第一志望なら、「無理してサピにしなくても」という考えが出てくるからです。

したがって、サピックスの生徒は武蔵を舐めてかからないように、日能研の生徒は武蔵をあまり買いかぶりすぎないことが必要です。ここでも、特徴のある問題との相性が重要です。偏差値が超えていても、武蔵の問題に向いているかをよく検討してみてください。逆に、偏差値が届いていなくても、問題との相性が良さそうだということになれば、突撃!だと思います。


などと、勝手な講釈をたれてみました。m(_ _)m   次回は、早稲田・海城・渋渋をテーマにしてみたいと思います。


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