ベトナム人の大人は、どうしようもないアホです。
でも、学生は礼儀正しくて大好きです。
ここで生活しているのは、こんな純粋な学生たちがいるからかな。
彼らは、六か月間、私が勤務している人材派遣会社で研修を受けた後、日本で三年間働いて借金を返済します。
借金とは、この人材派遣会社に入る時に、会社に多額の手数料(71万円)を払わなければならないからです。
なぜか? 全ては家族のため。
日本には、日本人がやりたくない仕事がたくさんあります。低賃金で、拘束時間が長くて、しかも単純労働。いわゆる三K。
でも、日本人がやりたがらない仕事であっても、会社にとっては、機械やロボットに代替できない仕事がたくさんあります。
私の会社が派遣しているのは、主に、ベルトコンベヤーの前に立って、一日中、「流れてくる弁当箱に同じ具材を置くだけ」という仕事です。
これを8時間、毎日毎日、ひたすら三年間するだけ。頭を使うことはないし、食品衛生上、決して会話をしてはいけない。
社長から、「今日、残業してください」と言われると、「はい、します」と答えます。
残業代は、基本給の25%増しですから手取りが大きく増えるんです。だから、残業を楽しみにしています。
でも、困ったことに、日本で三年間生活しても、会社でも寮でも一切、日本語を話さないから、全く会話ができない。
でも、家族のために三年間、じっと我慢して、仕送りを続ける。
こんな仕事、日本人の若者ができますか?
たぶんできない。よほどの事情がない限り。
学生は、日本の会社で働く前に、日本語とベトナム語の両方で記載された「雇用契約書」に署名します。
署名する前に、両親にその契約書を見せて、両親が同意すれば署名します。
両親は、私の会社に手数料として6500ドル支払います。
会社の雇用契約書を見ると、総支給額は15万円、そこから所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料などを差し引いて、手取りは12万円です。残業があればその分、手取りが増えます。
学生に、「この12万円のうち、いくら両親に仕送りしますか」と聞くと、
「10万円仕送りします」
ということは、残り二万円で生活するということです。
学生たちは、既に日本で働いている先輩たちからネットで頻繁に情報を得ています。
二万円で、食費や光熱費を支払うことができることを知っています。
4人部屋の寮で自炊するからです。休みの日もどこも出かけずに寮で過ごします。
とても切り詰めた生活です。
一か月10万円は、ベトナム全土の平均月収(二万円)の五倍です。
ですから、6500ドル(71万円)借金しても、それを7か月で、返済し終えます。
両親は、子供から毎月10万円、三年間で360万円を送金してもらえるので、借金71万円はすぐに返済できるんです。
ベトナムの田舎には、「日本御殿」と言われる、周りのベトナム人が羨む豪邸が建っているそうです。
それは、日本へ行って働けば、たくさん稼げることを知っているからです。
白髪が増えましたね~。
毎晩、バカに悩まされているから。
お腹も出てきましたね~。
でも、これは、ベトナムのバカとは関係なく、自己責任。ははは・・・
いいですね。この笑顔
だから、この会社で続けられるのかな。
でも、それは、ちょっと微妙
これは、キビジュース
ちょ~甘~い