2013年4月にホーチミンに移住してから6年が経過しました。この4月から7年目になります。
この間、移住前には予想だにしなかったいろいろな出来事がありました。
いい面でも悪い面でも。
これから先の人生をどう過ごしていこうかと考えた時、2つの選択肢が思い浮かびます。
ひとつは、引き続きホーチミンで過ごすこと。もう一つは東南アジアの他の国、例えばタイやマレーシアに移住することです。
先のことは誰にもわかりません。
今、ホーチミンに住んでいるのは、何かあった時や、困った時に話し相手になっていただいている日本人の先輩、熊本県出身のT先生がおられることです。
時々、T先生と路上屋台で語らうことが楽しみの一つになっています。
T先生(中央)
一方、正直に言うと、このベトナムには違和感もずいぶんあります。
以前勤めていたH大学の同僚О先生が、「ベトナムは経済発展が素晴らしい。あと10年もすれば日本を追い越すに違いない」とおっしゃっていました。
それを聞いた時、О先生の感情を害するわけにはいかないので、「そうですね」と返事をしましたが、私の本心は全く違います。「そんなこと絶対にありません」
観光客としてベトナムに来ると、会うのはホテルのフロントの人、お土産屋の店員など、お金を落としてくれる人です。だから親切するのが当たり前です。そりゃそうです。生活がかかっているから。
ところが、実際に住んでみると真逆です。
ベトナム人は、自分と家族さえよければいい。他の人がどんなに迷惑を被ろうが全然知ったことではない。
その原因は、学校や家庭で、「人様に迷惑をかけてはいけない」ということを教えていないからです。
だから、弁当箱やジュースの空き缶を道路にポイ捨てする。街はごみだらけ。親のそんな行動を見た子供達は親の真似をする。これで10年後に日本を追い越しますか?ありえない!
絶対にありえない。ここに生活していて実感することです。
私の隣に住んでいる大学生は酷い。土曜日の晩は、友達を呼んで深夜2時頃までカラオケでどんちゃん騒ぎする。全く寝付けない。
たまったもんじゃない。酷い迷惑を被っている。次の日に苦情を言うと、恐ろしい目つきでにらみつける。恐ろしく怖い。
今日、私が言いたかったことは、「観光で来るのと、実際に生活するのは全く違う」ということです。
あと何年ここで生活するかはわかりません。いやになったら他の移住先へ行きます。
でも、もう日本で生活することはないんじゃないかなと思う。