昨日、技能実習生送り出し機関の祝賀パーティーに参加させてもらった時のこと。
誘ってくれたH大学のT先生の説明によると、「その学校の校長のメイン業務は軍医。技能実習生送り出し機関を設立するには、政府の許認可などで政府と親密なつながりがなければ事実上不可能といわれている。校長は軍関係者なので許認可などがスムーズに行われた。」
日本企業が単独でこういう送り出し機関を設立するのは不可能で、ベトナム企業と合弁などの形態をとらなければならないのだそうだ。
祝賀パーティーの開始時間は8時ということで、T先生にH大学に迎えに来てもらい、8時少し前に会場に着くと、椅子や机の準備などの最中で、学生もまだ集まっていない状況で、来賓は一人もいない。
本当の開始時間は9時(終了は11時)。来賓席には校長の知り合いの軍関係者と警察関係者が招待されていて、その方々が到着したのは11時少し前。その方達は、祝賀パーティーの後に開催される祝宴への参加が目的だった。
でも、校長は8時過ぎに会場に到着して、先生や学生達に指示を出している。しばらくすると、校長が私とT先生を校長室に案内してくれた。T先生も校長室に入るのは初めてらしい。
その校長は46歳。子供は17歳の娘と10歳の息子。校長室に入る時は緊張した。軍関係者なので、ふんぞり返っているかと思いきや、まるで正反対で物腰の柔らかい方で終始にこやか。
そこでの校長と私の会話。通訳はT先生。T先生はベトナム語を10年勉強していて、奥さんはベトナム人。
校長:「ベトナム語は覚えましたか」
私 :「はい、5つ覚えました」
・・・ここに住み始めて4年弱で、たった5つの言葉しか覚えられないとはどうだろうかと自分でも思うんだけど・・
この地で生活するのに一番役に立つのは、次の言葉。
Xin loi(シンローイ)。
⇒http://www.viet.kankoguide.info/greeting/thank-you-sorry.html
ベトナム語は発音記号が複雑に付いていて、その通りに正確に発音しないと「???」と全く通じない。でも、この「シンローイ」はそのとおりに使っても通じる。
おしゃべりボランティア会長行きつけの「SUSIKO」からの帰り道はタクシーを利用する。その際、ぼったくられないように、帰る最短ルートは頭に入っている。タクシー運転手が遠回りをしようとしたら、この魔法の言葉「シンローイ、チャンフンダオ」。
チャンフンダオは通りの名前。この通りを行くと一番安く大学に行ける。しかも「シンローイ」と丁寧にお願いしているんだから運転手も悪い気がしない。
最高だぜ「シンローイ」