この地で一番危険なのはバイク。その次に危険なのは・・・・。4月から5月にかけてベトナム語を勉強していたJ大学には無料の自習室があり、J大学生以外の学生や社会人でも自由に使えることから、自分が勉強している参考書を持って来て、各自勉強しています。
面白いことに、自習室には勉強している科目ごとに「しま」ができていて、英語、韓国語、日本語・・・とそれぞれの「しま」ごとに集まって勉強しています。各自が得意分野を教えあうといったところ。
以前、ブログに書いたベトナム人の68歳の女性Hさん。Hさんは日本語能力試験N2(N2は上から2番目で相当に難関な試験)に合格しています。Nさんに「どうして日本語を勉強していますか」と聞くと、「日本語は面白い」と言います。もう68歳ですから、若者のように日本企業に就職して高い給料をもらいたいというような希望はありません。ただただ、日本語を勉強していて面白いという理由で勉強を続けているのです。
そのHさんが話すには・・・。「11月の初めに、隣の家の犬が飛びかかってきて、私の足をかんだの」。犬にかまれるということは相当の恐怖です。命の危険があるからです。
日本のように、犬に狂犬病の予防注射をするなんてありえません。もし、かんだ犬が狂犬病を発症していて、噛まれた人がそのまま放置しておくと、致死率は100%です。間違いなく死亡します。
Hさんは、それを知っていますので、すぐに病院に行って注射をしました。注射は1週間の間隔をおいて5回打たなければならないそうです。Hさんに「1回いくらですか」と聞くと、30万ドン。5回打つと150万ドンにもなります。市内の会社員の平均月給が400万ドンですので、相当な出費です。でも命には変えられません。そこで、Hさんに「犬の飼い主の隣人に請求しましたか?」と聞くと、「払ってくれる訳がありません」。ああ・・・。
市内には放し飼い?か野良犬がたくさんいます。本当に怖い。これに噛まれたらと思うと・・
そのJ大学を出て家への帰り道、サイゴンの銀座「ドンコイ通り」を歩いていると、街はすっかりクリスマス気分。
ドンコイ通りの近くのパナソニックの会社