図書館でわたしに『借りて、読んで~』とばかりに目に飛び込んできたこの本。
なかなか進まず、夕べ読み終わりましたあ。
返却期限過ぎちゃいましてごめんなさい
アメリカ人は年間50億個以上のハンバーガーを食べ、1時間に5000頭以上の牛が
肉にされています。
『牛はどうやってハンバーガーになるのか』
その現実の姿を本に書こうと、ひとりのジャーナリストが自ら子牛を買い、誕生から
解体までの現場を追い始めます。
しかしいつの間にか、彼は子牛たちに愛情を覚えてしまっていた・・・
牛たちにとって、『肉』になる以外の道はあるのか。
そして彼の最後の決断とは。
動物を肉にするということ、一通り知ってはいたけどやはりショッキングでした。
でも、本のなかでこういった言葉がありました。
この本の執筆者が二頭の子牛のゆく末で葛藤しているときに出会った人の言葉です。
確実ではないが、あえて言うならもう50年もすると、と畜をともなう畜産業種はおそらく
姿を消してしまうだろう。
そのあいだに多くの人が菜食で十分健康になれると気づくだろうし、そのほかにも殺生への
道徳的な反発心から肉食をやめる人がかなりの数にのぼるはずだ。
たしかにわれわれ同様、動物だっていずれ死ぬ。
だが食肉産業業界は非人道的なやり方で家畜を扱ってきた。
したがって君がかかえているジレンマは時代に根ざした問題なのかもしれないね。
われわれは今まさに食物に関する真反対の見方の間で板ばさみになっている状態なんだ。
あと50年かあ。
でももやもやが少しやわらいだ気分に。
著者とあえて名前をつけずにNo.8という呼び名で通した牛が額を近づけている横からの
ショットに胸がしめつけられました。。。
わたしは普通にお肉を食していた10代の頃から好きになった人の仕事が畜産関係だったら
絶対付きあえないと思っていました・・・
特別動物が好きなわけではないのです。
でも、なぜか動物に関する問題には特に過敏になってしまいます・・・