Takの山行記録とバイオリンとかAIとか

山行記録に加えて必死に練習中のバイオリン、必死に勉強中のAIについて

Savannah Philharmonic

2019-10-07 20:27:03 | Life in USA by Tak

サバンナには、市民の愛するサバンナフィルという交響楽団があります。先月からシーズンが始まり、10月6日日曜日は第2回公演なのですが、毎年涼しくなるこの季節には野外公演を行うのだそうです。アメリカのオケにはシーズンがあり、秋から春まで、というのが一般的のようです。サバンナには、以前もお伝えした、フォーサイスパークという、大きな公園があり、ここでの開催です。

この日のタイトルは、'ピクニック'。午後から始まり、高校のバンド、陸軍音楽隊のビッグバンドに続き、サバンナフィルがトリを務めます。会場はこのような感じで、まさにピクニック。さながら、フェス、です。アメリカではこのようなスタイルは良くあるようで、イス、テーブル、飲食物持ち込み自由、大人は宴会、子どもたちは走り回る.....

実は、サバンナフィルでは、今シーズンから音楽監督に原田慶太楼さんを招聘し、新たなスタートを切ったところなんです。Takは、この方を存じ上げませんでしたが、日米で指揮をしている、実力派なのだそうです。残念ながら今日は日本でお仕事だそうで、お目にはかかれませんでした。

正直言って、人口15万人、広域でも40万人弱のサバンナのオケを舐めていました。上手いとか下手とか言えば、想像をはるかに超えて上手く、何と言っても市民に愛されていると言う点が素晴らしい。この日の主催者発表2万人という動員数からして凄い。実は、シーズン最初の公演を聞きに行こうとしたのですが、チケットが売り切れで行けなかったのです。Takの職場には、このオケのアンバサダーという方がいて、彼女から紹介されてこのオケを知ることになったわけですが、愛される分、それなりの努力をしているようです。

夜7時、オケタイムが始まりました。フィラデルフィア管弦楽団の時もそうであったように、今日も全員起立、国家斉唱から始まります。このイベントは、ミリタリー、軍隊と言うと重いので、ミリタリーと書きますが、ともコラボしています。各部隊の旗手が軍旗を掲げて整列、その後ろでオケが星条旗よ永遠なれ、を演奏、公園を埋め尽くす2万人が合唱、です。感動のあまり写真を撮ることができませんでした。プログラムは、映画のサウンドトラック、ワルツ、ガーシュウィンなど親しみのある曲目が続きます。曲名は分かりませんでしたが、朗読が入るものがありました。内容は、リンカーンが合衆国を建国した時の、正義、憲法、勇気などへの想いを伝えるもので、このような形で子どもたちへ建国の精神を伝え、大人達には思い出させるのだ、と妙に感心してしまいました。

極め付けは、最後の曲、スラブ行進曲のあの部分で、隣の陸軍飛行場から空砲が10発以上、サーチライトが夜空を照らす中、ぶっぱなされた(これ以上の表現が見当たらない)ことでした。普通は打楽器が活躍する場面ですが、ホンモノの大砲がなると迫力が違います。
Takは別に政治的主張があるわけでは全くありませんが、ミリタリーが市民生活にとても近いことについて、違和感を感じることはありません。10月1日の天安門広場とはまた違う軍事大国の在りようなのだと思います。飛行機に乗るとき、現役の兵隊さんは優先搭乗なんですよ。大事にするだけではなく、誇りに思っている点、日本人が忘れてしまった大事な部分ではないかとおもいます。今日は素晴らしい体験をしました。ますますサバンナが好きになりそうです。