gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

☆ 健康寿命の理想とは

2018-03-18 07:02:46 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その881
      ☆ 健康寿命の理想とは

 『いつまでも自分のことは自分でしたい』『誰の世話にもならずに
生活がしたい』『死ぬときはポックリと死にたい』など、誰もが様々
な願いを持って日々暮らしている。そこへ、健康寿命と言う言葉が出
てきて、大きな話題になっている。ところが、今まで平均寿命と言う
言葉は聞いたことがあるが、健康寿命は初めてである。

そこで、最初に平均寿命と健康寿命の言葉の整理をしておくと、
平均寿命とは;
その年の死亡率がこのままの状態が続くと仮定した場合、その年に
生まれた子どもが、その後何年生きられるか推計したものである。
健康寿命とは; 
介護を受けたり寝たきりにならずに、日常生活が送れる期間である。

 だから、健康寿命―平均寿命=プラスになるのが望ましい姿である。
こうであれば、本人も周りの人も納得がいく。また、健康寿命―平均
寿命=ゼロの場合は、多くの人が望むポックリ死となる。でも、この
場合は、本人は良いとしても、周囲の人を気持ちの面・段取りの面・
お金の面などで慌てさせることになる。だから、予め何らかの準備が
必要である。ところが、現実では、そうはならずに、健康寿命―平均
寿命=マイナスになることが多い。

 と言うことは、平均寿命より健康寿命が長いか、同じであることが
理想である。ところが、現状は、平均寿命より健康寿命が短く、二つ
の間に格差が生まれている。これが、男性で約9年、女性で約12年
と言われている。だから、この期間は、嫌でも家族か施設のお世話に
なる要介護期間になる。
  
 昔は、家族が介護を担ってきた。ところが、要介護者の増加や介護
期間の長期化に加えて、介護者の高齢化や核家族化などの諸問題に広
がって、家族の負担が増える一方になった。そこで、家族だけに介護
を任せるのではなく、社会全体で支える体制が必要と考え、政府の肝
入りで2000年に介護保険制度が誕生した。

 ところが、近年の平均寿命の延びに伴って、健康寿命との差が年々
広がり、それに、戦後生まれの団塊世代の高齢者への仲間入りも重な
り、医療費や介護・給付費が莫大に膨らみ、介護保険制度が破綻寸前
の危機に追い込まれた。

 そこで、厚生労働省は、個人の生活の質を低下させずに、医療費や
介護・給付費などの社会保障負担を如何に縮小できるか、頭を悩ます
こととなった。
                  たかし  でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿