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☆ 急性心不全は結果で原因ではない

2018-03-01 07:34:27 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その877
   ☆ 急性心不全は結果で原因ではない

 2018年2月22日、俳優の大杉漣(66)さんが、急性心不全
で亡くなった。大杉漣さんと言えば、ドラマを見ていれば、必ず見か
ける顔である。それも悪役であったり、マイホームパパであったり、
その時々で違う役に出ていても、違和感を感じさせないほどドラマに
溶け込んでいる。そんな大杉さんには、亡くなるような要因はどこに
も見られず、また、持病や健康に問題がありそうな事柄もこれといっ
たことも特になく、その彼のあまりにも突然すぎる訃報に、芸能界や
ファンだけでなく、一般人にも動揺と悲しみが広がっている。

 ちなみに、心疾患の三大危険因子は『高血圧』『糖尿病』『脂質代謝
異常』の3つである。これは、下水管に油やごみを流すと詰まりやす
くなるのと同じで、コレステロールの塊が血管内に固まっていき心臓
を動かすための血管が詰まる原因の一つである。

 そこで、急性心不全を調べてみると、心臓が何らかの理由で突如と
して動かなくなると、全身に血液を送るポンプの役割が果たせなくな
ってしまう。したがって、血液に含まれる酸素や栄養素を、全身に送
り出せなくなって、そのため、体の機能が維持出来なくなって、死を
宣告された状態になる。
 
 急性心不全は、突然死の中でも最も多く、安静時や労働時などを問
わず、突然意識をなくし倒れ、症状が現れて1分以内に命を落とすと
言われている。このことから心肺停止に陥った場合、直ちに救急搬送
しても蘇生することは極めて困難と言われている。しかし、何が原因
か分からなくても、とりあえずAEDを使用することで、助かる命が
増えることは間違いない。

 ところが、AEDを使用したことがないと躊躇する必要はない。最
近のAEDは動作が自動化されているので、AEDをつけることで機
械が適切に判断し、必要な場合のみ電気ショックを流す仕組みになっ
ているので、誰でも簡単に出来る。だけど、AEDを使用したからと
言って、必ず救命できるとは限らないので、救命できなくても落ち込
む必要はない。

 しかし、完全に予防するのは難しいと言われる急性心不全も、次を
守ることでリスクを減らすことが出来る。

・会社や地方自治体などの定期健康診断は必ず受診する。
・年に数回は血圧測定をする(特に30歳以上の人)。
・塩分はできるだけ少なくする。
・肥満を防ぐ。
・何か症状が出たら医療機関に受診する。
・禁煙する。
・ストレスをさける(特に競争心が強い努力家、性急、短気な人)。
・スポーツなどの趣味を適度に生活の中に取り入れ、睡眠を十分に
 取る。

など、上記の健康的な生活を心がけて、少しでも突然死のリスクを
減らすことが重要となる。

 そして、厚生労働省の報告には、急性心不全という病気の分類は
なく、急性心不全は結果と言うことである。
                   たかし  でした。