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アジア・アフリカの旅日記と、ネパールの孤児院(おしん)日記。現在は日本での日常生活を書いてます。

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最近のおしん

2005-05-29 00:15:02 | Oshin(孤児院)日記

 今日は長いです。僕がボランティアで関わっているネパールの孤児院、おしんの話です。興味がない人にはつまらない話だと思うので、そういう人は次回まで待ってください。


************************



 おしんは、4月から子どもが一気に20人になった。おしんというのは、僕がネパールにいる時にボランティアをしていた(今もしている)孤児院である。詳しくはおしんのHPと、僕が書いた孤児院日記を見て欲しい。


 今もおしんには2人のボランティアがいる。そのうち1人は日本人で、僕がカトマンズの街のあちこちに貼ったチラシを見て、おしんに行ったらしい。いろいろと試行錯誤しているみたいで、たまに相談のメールが来る。おしんはあまりルールやマニュアルようなものがない。ある程度は僕も書きおきをしてきたし、今までのボランティアも「ボランティアの記録」のような形で自分のやったことや感想を書き残す作業はしている。ハウスマネージャーがいて指示も出すが、基本的にはやり方は各ボランティアに委ねられている。なので、最初はみんな戸惑うのである。ネパールの常識や習慣、やり方も分からないのだから当然である。実際にやってみないと分からない部分も多い。自分の国の常識を押し付けないように気を配りながら、子どもに接している。自分で遊びや勉強の教え方を考えて工夫したりしている。

  
 これからおしんに行く人がいて、その人ともメールのやり取りをしている。この人は本当にボランティアのことを真剣に考えてくださっていて、頭が下がる。僕もメールを返す時にいろんなことを考えさせられる。穴が見つかったり、初めての人はこういうところを気にするんだなと分かったりする。そういうものはおしんの財産になっていく。


 この日記によくコメントをくれるayakoさんも、おしんに2週間ほど滞在していた。いろんなことを報告してくれて助かった。ネパールでワークキャンプをした経験もあるので、いろんな事情も分かっていて、視点も鋭い。


いろんな人がおしんに関わってくれるようになったのは嬉しいことだ。これこそおしんで自分が果たしたかった役割であった。コネクターとでも言えばいいのだろうか。


 一方で、これからどう関わっていけばいいんだろうと悩んでいる。僕のおしんでの肩書きはAdvisory committee memberとなっている。その上にもうひとつcommittee(委員会)があり、ここがおしんの意思決定機関になっている。そこにアドバイスを送ったり、外側から支援していくのがAdvisory committeeの役割である。この委員会のメンバーは僕のような外国人が多い。僕はAdvisory committeeのメンバーであるという認識で活動していたのだが、本当は委員会の人達は、僕を正式の委員にしたかったらしい。しかしそうしてしまうと、ネパール登録のNGOとしてはいろいろと問題があるようで(一番の問題は外国人が委員にいるんだったらサポートはいらないだろうと、寄付が集めにくくなることである)、あえて僕を委員から外したというのが真相だったらしい。

 
 おしんに関わった当初、僕はどれくらい自分が関われるか自信がなかったし、出来ないことを期待されても困るので、自分の出来るであろうことをあらかじめ伝えておいた。「これこれこういうことは出来ると思うし、するつもりだ」と。それはさっき述べたように、おしんを広報したり(特に日本人に)、おしんに人をつないでいくことだった。ある程度それは成功したと思っている。


 でもやっぱりそれ以上のことを期待されるのである。具体的に言えば「お金何とかならないかな」ということ。断っておくが、僕はこの記事を書くことで、お金集めをしたいわけではない。ただNGOやNPOの現場のリアルな姿を伝えたいと思っただけである。そして自分が何を思っているかをちょっとだけ分かち合いたいと思ったのである。お金。お金の問題はいつも切実だった。僕もおしんに多少の出資はした。


 おしんはネパールのNGOであり、委員は全員ネパール人である。だからそのネパール人達が運営していける規模とスタイルでおしんを運営していくのがあるべき姿だと僕は思っていた。だからアクティブに動けるネパール人の委員を増やそうと僕は口をすっぱくして言っていた。そうしないといつか行き詰まると思ったからである。ネパール人達が確実にお金を集められる範囲で(外国からお金をもらってくることも含む。もちろん「確実に」が条件)、確実に手堅く運営していく。でもそれが簡単に出来ないのがネパール人の弱点なのである。何か予測したりするのが下手で、計画性がない。具体例を出すと、急激に子どもを増やしすぎた(一挙に8人)。お金の算段はほとんどなかったのに、学校の新学期(4月)に間に合うように急いで子どもを受け入れてしまったのである。

 
 今、やっぱりお金の面で苦しんでいるが、これもおしんが通る道なのだと思う。最初からベストの運営形態を作り上げることは出来ない。失敗を彼らが実感して、本当にそこから学ばないと意味がない。そしてそこから新たにおしんを作り上げていく。


あ、彼らは僕にしつこく「お金出せ!」とつついて来ているわけではないし、不正をしているわけではないので誤解なきように。「お金出してくんないかな」と言われて、ぱっとお金を出してしまうのははっきり言って無責任である。お金というのは本当にパワーがあるものだ。ある時は人生を変えてしまう。だから出す方も真剣にならなくてはいけない。


 変な話だけど、お金のことをこんなに真剣に考えた1年もなかった。だって本当に「子どもの制服買うお金がないよー」という状態だったんだから。どうしようもなかったら自分が出すしかないというような(実際出した時もあった)。でもおしんにはなるべく多くの人が関わって、育って欲しいと思っている。まだこれからもベストの状態を探る作業は続いていく。


 子ども達は元気みたい。良かった。

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5 コメント

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うっ。。。 (小雨)
2005-05-29 12:19:52
こんなお話にコメントしていいものかと思ってしまいます。

お金か…。

どうしてもそこにぶち当たるんですね。

私もいつか心と、時間と、お金に余裕ができたら、

何か出来ることを見つけて、関ってみたいと思います。



上を見れば限が無い、

余裕って何で判断するんでしょう?

Unknown (じゅんこ)
2005-05-30 20:55:24
「計画性」って難しいね。計画たてすぎたら、勢いがなくなるし、計画たてないと、いつか行き詰まるし。



私のやってるボランティアも、そんな所に来てるのかな。って思うよ。できた時は穴がいっぱいあっても、勢いだけで行けるけど、少し経って落ち着いて来ると、穴に落ちそうになる。でもね、言い訳かもしれないけど、そんな所まで行けないNGOもいっぱいあるよね。



OSHINも中心にいる人たちが、穴に気付ける位まで、続いて欲しいと応援しています。お金を集める事は、大変な事だけど。。。大変なんて言葉では、言い表せない、むしろそれが全てだと言いたくなるくらい大きな事だけどね。
そっか (ayako)
2005-06-03 01:30:51
皆元気なんですね。よかった。

私がOSHINにいるとき、何人かの子どもが増えて、

中には泣き出したり、心を閉じてしまってる子もいて、

四苦八苦したことがあったのを思い出しちゃった。



KURIさんのお金をぱっと出してしまうことの危険性、無責任さ、同感。



帰国後の7月末頃、もしかしたらKURIさんに会いに行けるかも。

またメールしますね。

受信もウエルカムです☆
Unknown (kuri)
2005-06-03 19:57:14
>小雨さん

余裕というのは人それぞれだと思います。何を持って「余裕」とするのかを考えてみるのはいいことですよね。僕もそういうの考えますよ。



>じゅんこ

勢いも大事だよね。それがいい結果をもたらす時もたくさんあるから。俺はどっちかっていうと冒険しない方なので。そういうことの大事さを忘れてたな、最近。



Mも頑張っているよね。すごい。



おしんもまだまだ成長過程。一緒にいろんなこと乗り越えて行きましょう。





>ayakoさん

いつもどうも。

俺が去った後は本当にいろいろあったんだよね。後で聞くとびっくりするけど。



7月楽しみに待っているよ。



 >受信もウエルカムです☆

これはメール出せってことだね。はい。



はっはっは (ayako)
2005-06-05 00:03:57
KURI殿

「受信もウエルカムです☆」

違う違う。違いますよぉぉ。

メールは出そうかなっ時で十分です★

情熱のある?気の向いた?時で(笑)

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