Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

それでも拍手で送ってあげたい。

2019-05-19 01:01:01 | 山とクライミングの話

今日非常に衝撃的なニュースが流れた。ブログなんて書いている場合ではないくらいショッキングな出来事なのに、でも書かないわけにはいられない。

今までたくさんの山仲間が山でなくなっていった。友達が山でなくなったのだから感傷的にならざるを得ない。だけど私と彼は、他の人とちょっと考え方が違うところがあった。

数年前、私と彼の共通の仲間が山で命を無くした。有名な登山家だったのでネットではたくさんの感傷的な言葉が渦巻いた。もちろん私にも彼にもそういった気持ちがなかったわけではないが、でも危険なことをしている我々は、心のどこかで「死」に近いところにいることは感じている。それでも精一杯生きることを実践していて、それでも生き抜いていることを喜びにしていた。こういうことを言うと、「自分勝手」とか「迷惑」とか言われることもあるが、でも我々のような人種は、そういう生き方ができるということはうらやましいし、たとえ命をささげても、そう生きたいと思うのだ。彼女が亡くなった時も、私と彼は「素晴らしい人生だったよね。拍手で送ってあげたいよね。」と語り合った。そう語り合った相手が山でなくなったのだ。

私は彼と最初に会ったとき私は「いつかはカムチャツカの山に登りたい。」と話した。カムチャツカの経験のある彼はいろいろ体験を話してくれた。「カムチャツカには登られていない2000mの岩壁があるんだよ。いつか登りに行きたい。」といっていた。その壁にチャレンジしに行くことを数日前に知り、「登ってほしい」「登れなくても無事に帰ってきて話を聞かせてほしい」と思って送り出した。でもそのカムチャツカで命を落としてしまった。

私は彼の人生は素晴らしかったと思う。自分が挑戦したいことにチャレンジしてきたし、何より登山家としても、一人の人間としても本当に素晴らしい人間だった。私はこの人が本当に好きだった。ただ信頼できるクライミングのパートナー以上に、人間として信頼でき好きになれる人だった。私だけではない、みんなそう思っているだろう。

でも残された奥様とお子さんは、私のように割り切れないかもしれない。ただ奥様にいえるのは「あなたが選んだ彼は、本当に素晴らしい人でした。」お子さんに言いたいのは「あなたのお父さんは、みんなに愛される素晴らしい人でした。」

涙があふれて仕方ない。

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