5月26日。瑞牆に行ってきました。天鳥川(あまどりがわ)北の沢右岸スラブという岩場です。2003年ごろ、我々の手で拓いたエリアです。
月稜会の2人が、マルチピッチの練習がしたいというので、たった2ピッチですが、練習のできるこのエリアにしました。スラブとクラックが中心のエリアです。高難度のルートはありませんが、ほとんどがグランドアップで拓かれたため、ボルト間隔は遠いところが多く、ランナウトがいやなら、決めズライNPを決めなければならないので、初級者向けのエリアとはいえません。
「虹を追いかけて」5.9を登る岳人先輩。
このルートはこのエリアの最初の1本でした。
登るのは難しくありませんが、ボルトだけで登るとランナウトします。
35mあるので、途中に下降用の支点があり、そこでピッチをきって、2ピッチに分けて登ることが出来ます。
うめちゃん先生がおなじ「虹を追いかけて」をリードします。
グルーブからフレークのレイバック、そこからスラブ、ダイクのトラバース。
最後は再びグルーブ、と変化に富み、弱点を突いた好ルートです。
岳人さんが次に登るのは「執念の掃除婦」5.10cです。
スラブからグルーブ、そこから核心のスラブ。核心の上で大ランナウト。
その上はやさしいスラブとハング。最後は「虹を追いかけて」に合流してグルーブを登る。
これも35mあります。
私も久しぶりに登りましたが難しい。落ちなくてよかった。
このルートは☆3つです。
私は「腕ひしぎ逆十字固め」5.10cのクラック。
うすかぶりのフィンガーからオフウィドゥス。8mくらいのみじかいクラックですが、中身が濃い。
私が初登したのに、今日はテンションが入ってしまった。
「腕ひしぎ」をきめられそうになっているところです。
うめちゃん先生、最後に「むすんでひらいて」5.8のクラックを登ります。
クラック初リード。
このルートはクラックの入門に最適。初リードにも最適です。
このエリアは長い間公表してきませんでしたが、来年には発表される予定です。
5.8から5.11cまでの20本くらいのエリアですが、花崗岩のクラックやスラブ好きには、中身の濃いルートがそろっています。