燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

カラス予報

2004-09-06 00:00:00 | 生物
わたしの近所では、日中はあまりカラスの鳴き声を聞かない。
早朝にはおそらく朝の挨拶をしあっているのだろうが、
滅多なことでは起きないわたしがその声を聞くことはあまりない。
もしかするとカラスが少ないのかもしれないが、
ほとんどいつも家の中にいる人間が、
寡黙なカラスの存在に気づくことはないだろう。
それでも、たまにマンションの避雷針などに、
1羽ぽつねんととまっているのを見ることはある。
雨の日などは、妙にしんみりしてしまう光景だ。

そのカラスたちが、たまに騒がしく鳴くことがある。
普段鳴かない時間に、普段と違う鳴き方で鳴き合うのだ。

「いったいなんの騒ぎよ?」

とこちらは心に留めることになる。
すると、驚くことに、大抵、半日か一両日で地震が来るのだ。

それを夫に話したら、あまり感心しないらしい。

地震の前触れとしてよく聞くことに、
ペットが騒がしくなったり落ち着かなくなったりするというが、
わたしはこの「カラス予報」もかなり頼れると思うのだ。

だが、夫は、カラスが鳴いた事実と、地震が来た事実を、
わたしが後知恵で結び付けているだけで、
そうでないケースを記憶していないだけなのだ、と言う。

そう言われると、普段から忘れっぽいわたしは自信が揺らぐ。
そこで、今度からデータを取ってみよう、ということになった。
わたしの独断になるが、カラスたちが普段と違う鳴き方をしたら、
夫の携帯にメールを入れることにした。
わたしがどこかに出かけたり、うっかり昼寝をしたりして、
大事な鳴き声を聞き逃すというエラーも想定できるが、
それはあとで考えるとして。(いい加減だなあ)
あまりたくさんデータが集まるのもイヤな感じがする。
なんだか複雑な心境だ。

しかし、データが集まり、信用に足る確率を叩き出したとしても、
この「カラス予報」には、実は致命的な弱点がある。
それはズバリ、


 「震源地を特定できない」

 「震度を予測できない」


の二点である。これでは、とても予報にならない!
そういうわけなので、データが取れても結果をここに書くかどうかはわからない。
「カラス予報」は、あくまで「一両日中に我が家が揺れるかどうか」を知るための、
実にドメスティックでほとんどトリビア的な情報になりそうである。
やはり地震対策をきちんとするしかないようだ。


(次を読む)

コメントを投稿