燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

諏訪 2

2006-04-30 09:37:38 | 旅の思い出
 10時半頃、御柱祭で有名な諏訪大社上社に到着した。
 参道の片側に土産物屋さんが立ち並び、
 刃物に漬物にところてんなどが売られている。
 刃物屋さんは黙々と包丁を研いでいるけれど、
 食べ物屋さんの呼び込みはなかなか賑やか。



 参道の先には真新しい鳥居がそびえている。
 裏側の記銘によると、三年ほど前に奉納されたものらしい。


 全国に一万余の分社と末社をもつこの総本社に祀られているのは、
 大国主命(おおくにぬしのみこと)の息子の建御名方神(たけみなかたのかみ)と、
 その妻である八坂刀売神(やさかとめのかみ)の御二柱。
 『古事記』によると、建御名方神は、
 天照大御神(あまてらすおおみかみ)の息子が国を統べることに反対し、
 天照大御神の使者である建御雷神(たけみかづちのかみ)と力比べをしたが、
 とうとう負けてしまい、この諏訪の地に留まることを約束したという。
 毎年十月、八百万の神々が出雲に集う時も、建御名方神だけは諏訪から出られず、
 妻を相手にヤケ酒をあおっているとかいないとか――。



 鳥居をくぐると、立派な脚をした狛犬が鎮座している。





 こっちにも――その威勢はまるで獅子のよう。
 でも可愛い。




 諏訪大社上社本宮の門。



 門の中までは入れず、そこでお賽銭をあげて手を合わせた。
 その先の本宮の祭壇ではご神鏡が白く輝いていた。

 参拝経路に沿って歩いて行くと、前方にどでかいとぐろを発見!


 「諏訪大社上社御柱御用」――細い縄を幾重にも巻いて太くしてある。
 近くで見ると大蛇のようで、それだけでも迫力がある。
 御柱祭は寅年と申年に行われ、次回は寅年の平成22年だとか。


 一巡して鳥居の前に戻って来ると――



 新車のトラックが交通安全のお祓いを受けていた。
 目一杯開けられたドアから見える青いシートはまだビニールを被ったまま。


 一緒に廻っていたはずのツアー客のほとんどはもういない。
 集合時間には十分に間があるというのに、なんだか気が急いて参道へ出た。
 再び土産物屋さんの前を通ると、いた。
 みんな一休みしてところてんを食べたり、お土産を買ったりしている。
 私たちもいろいろ見てみることにした。

 骨董品はがらくたのように見えるものから高そうな焼き物までさまざま。
 どこでも見かける安いお花豆はやはり中国産だったり、
 古い着物から仕立てたブラウスについている値段の書いていない値札には、
 なぜか米国旗が印刷されていたり……。
 地物でないお土産を見ると、なんだか複雑な気持ちになる。
 義母も私も見るだけ見て何も買わずにバスに戻った。
 ところてんにはちょっと食欲をそそられてしまったのだけど。


(次を読む)


2 コメント

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お土産屋 (とほ)
2006-05-02 14:09:13
旅先でお土産屋さんをのぞくの楽しいです。

同じ形で色と名前だけ異なるちょうちんを集めてる人

いました。

そこだけの名産もあれば、どこでも見かけるけど、

観光地名だけ違うものもあったりで、にやにや

しながら見てしまいます。



子供の頃はキーホルダー、そのうち銘菓、最近は

漬物とか酒の肴になりそうなものを物色します。

滅多に買いませんけど(笑)。

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楽しいですよね♪ (燈子)
2006-05-03 12:00:16
>旅先でお土産屋さんをのぞくの楽しいです。



 そうそう♪ 滅多に買わないんですけど……お土産屋さん、ごめんなさいm(__)m



>子供の頃はキーホルダー、そのうち銘菓、最近は

>漬物とか酒の肴になりそうなものを物色します。



 おお~! 私もとほさんと同じ過程を辿っています(笑

 肴どころかお酒まで買ってます(爆

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