今年もツバメが抱卵し、また賑やかなヒナたちの声が聞こえるものと楽しみにしておりました。
通常4週間も待っていれば、賑やかな声や見え隠れする小さな頭に気づくのですが、いつまでたっても親鳥は抱卵していてヒナにエサを運ぶ様子は見受けられません。
通常なら抱卵時もふ化直後のヒナがいる時も、夜は巣の中に親鳥はいるはずなのに、巣から出て夜休んでいましたので、ふ化は絶望的と判断し卵を取り上げることにしました。
割卵して調べると、無精卵のように発育の兆候は認められませんでした。卵4個すべて。
年々ツバメが減少していることと、関連があるのでしょうか。福島原発事故の影響なのでしょうか。
それとも、殺虫剤乱用の影響なのでしょうか。ここ5年ほどツバメを観察していますが、初めての現象です。親鳥は抱いていれば、いつかヒナが孵ってくると思っているのか、ひたすら抱卵していた姿が実に可愛そうに思えてなりません。本能って無情ですね。ある動物園でミイラになった子猿をずっと抱いていた母猿がいましたが、そんなことをふと思い出し切なくなりました。
看板犬のグレイス と ケガをして保護されたツバメ