夏休みも残り数日。毎年この時期に一抹の寂しさを感じるのは、私だけではないはずです。
さて、武道の技には、正拳の握り・手刀の構え・指の方向・当てるポイント・角度など、素人の方にはわかりにくい小さなさな小さなこだわりが隠されています。最初に武道を学ぶ頃は、まず大きな動きを心掛けるのであまり意識しませんが、上達するにつれてそうした部分にも高い意識を持ち、練習する必要があります。1cm、もっと言えば1mm単位での誤差がその技の出来不出来を決めることもあります。どんなスポーツであれ武道であれ、ある程度のレベルに達すれば、そうした小さな小さな意識を持つことが求められます。どこまで技を深めても「完璧」「完成」はなく、次の課題が表れてきます。だからこそ、面白いのだと思います。
