外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

急変

2008年08月04日 22時16分06秒 | 医療の裏話
外科に急変がつきものだということを忘れていた。。。

仕事が終わって帰宅して、なんと子供が朝は歩けなかったのに
帰ったら歩けていることに驚いていたら、電話がなった。

「。。。さんの血圧が60代で意識レベルがダウンしています」と

子供の初歩行のお祝いをする間もなく、病院に直行。
汗を拭く時間も惜しんで、病室に向かった。

状況はかなり深刻だった。

酸素3lで、PaO2が45 CO2が30だ。かなりの呼吸不全だ。。。

実は、胃がん術後の人だったが、術後に食道裂孔ヘルニアによる
逆流症状がひどく、誤嚥を繰り返していたのだ。

最近は嘔吐もへり、小康状態を保っていたのだが、少しずつ元気がなくなって
いたのも事実だ。。。

家族を呼んでもらいその間に胸のCTをとる。
かなりきたないはいだ。
採血をする。 WBCは2万を超え、CRPも20を超えていた。
肺炎によるSIRS、敗血症性ショックなのだろうか?

家族がついた。呼吸不全であること、かなり進んだ肺炎であること。
低酸素の状態が少し長いことを説明した。

このままでは死んでしまう。挿管しての人工呼吸が必要だ。
その旨を家族に伝えた。。。すると、、、
家族の反応はこうだった。。。              

                                つづく

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