外科医(9年目)日記

自分さえ我慢すればいいと思って頑張ってきた。そんな僕には家族が出来た。患者も大切、家族も大切。わがままだろうか?

一か八か、手術

2007年06月14日 13時34分43秒 | 日記

明日は、拡張型心筋症末期の人の手術だ。。。

 この半年で心不全で3回入院している。。。今は自分の足では歩ける程度だが。

 心エコーではかなり悪い。。。心臓もぺらぺらだという。。。

 

 本来であれば、直腸がんなので、癌をとって、直腸と腸をつなぐ手術を

 考えたい。しかし、それによる、麻酔に耐えられるか?手術に耐えられるか?

 術後の状態に耐えられるか?いろんなわるいことを説明せざるを得ない。。。

 

 もちろん、なにもおこらずに立ち直ることが予想されるが、ほかの人と比べると

 何かが起こって、本人の不利益になることも多いのだ。。。

 

 心臓自体、どこまでもつのかわからないのだと、循環器内科の先生はいう。

 本人は、いまのげんきのまま、癌が残って、癌のせいで死ぬとなっても、

 かまわないという。。。それは不幸ですよと今回はいえなかった。。。。

 手術で死ぬ確立もあるのだ。。。

 

 今日は、明日の手術に向けて、トリプルルーメンのCVを留置した。。。

 とにかく、最善を尽くして、人工肛門を作る。。。それのみだ。。。


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1 コメント

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お疲れさまです。 (ちぃ☆)
2007-06-14 21:10:16
ぁたしも外科病棟と少しオペ室勤務したことがありますので、先生のブログはとても楽しく拝見させて頂いてますその状況が目に見えるようにわかります。
患者様のために悩んで、考えておられる先生のような方にスタッフはついて行きたいと思います。患者様もきっと信頼されているでしょうね。
辛い事もあるでしょうがこれからも頑張ってくださいね
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