JAZZ UP THE NIGHTS!

先日、突然久しく会っていない高校の同級生（from八代）から電話が掛かってきました。
彼とは高校時代、寮生活で同じ釜の飯を共にした仲間で、よく寮を抜け出しては近所の焼き鳥屋で音楽や将来のことを語り合った仲でしたが、最近はお互い仕事が忙しく疎遠になっていました。
聞けば彼は現在BMW(車）のオーナーで、デイーラーからの招待でBMWがバックアップしている渡辺貞夫（以下ナベサダ）のツアー「JAZZ UP THE NIGHTS」のペア招待券をもらったそうです。「久しぶりにお前とライブなんてどーかなー？と思って」。嬉しい誘いに「乗った！」と、即答した僕です。
ご存知の方がいらっしゃらないかもしれないので一応簡単に説明しておきますと、渡辺貞夫は日本を代表するジャズミュージシャンとして世界を舞台に活躍。僕らが高校時代真っ只中の頃「カリフォルニア・シャワー」、「モーニングアイランド」といったLPが当時大ヒットしました。資生堂の「ブラバス」のCMソングといえば聞き覚えのある方もいるハズ（えっ知らない？？？） まぁとにかくその当時「ジャズ＝フュージョン」というチョッピリ大人の音楽を僕らに教えてくれたマエストロなわけでして...
当日、約束した会場にチョイギメで到着すると彼はチケットを振りながら待ってくれておりました。入場口では一般の方々の長蛇の列を横目にBMWオーナー専用の通用口をスルー。ちょっと優越感。。
メンバーはナベサダ以下　ハーヴィ・メイソン(ds)スティーヴィン・スコット (pf)　デイヴ・カーペンター (b)という、豪華なカルテットで音も最高。あっという間の約2時間でした。
ナベサダは1933年生まれだそうなので、齢74歳。演奏時の年齢を感じさせないエネルギッシュな音と、一転して曲の合間の朴訥としたMCのギャップが味わい深く「本当に音楽を愛しているんだなー」といった人柄が覗えました。思い返せば開業して以来11年間、このようなライブはおろか映画館へさえほとんど縁のない生活を送っています。
ライブの後は街の飲み屋で酒を傾けながら音楽談義と、久しぶりに至福の時間を共有したひと時でした。何より長いブランクに関わらず僕を思い出してくれた友人に感謝です！