高木歯科の『す』

「巣」のなかには「素」が見える。高木歯科の「素」公開中!

講演会(Y・M)

2009-12-05 13:37:12 | Weblog
先日の11月29日(日)に県歯科医師会館で
「医院活性化と高齢者及び、障害者への対応」というテーマで、講演会がありました
1医院1時間程の持ち時間の元、6つの歯科医院が発表し、当院からはR・Yさんが発表しました

当院の発表の内容はというと・・・・

当院では高齢者の方の治療時には4つの事に留意しながら治療を行っています

まず1つ目が「移動」に関してです
車椅子の患者様が無理なく階段を上がれるように玄関入り口前に可徹式のスロープを準備したり、玄関口やソファーの近くの壁に手すりをつけています
他にも背の低いソファーからの立ち上がりが大変なため、診療室入り口傍に背の高い椅子を置きそこから誘導するようにしています

2つ目が「全身状態を考慮に入れる」です
高齢者の方は高血圧や心臓病、糖尿病など病気をお持ちの方が多く、それに伴い多種類の薬を服用している場合があります
そのため初診時だけではなく再初診時にも必ず問診をとるようにしています

3つ目が「記憶力、理解力の低下」です
治療内容や注意事項についての説明をしてくれるソフトを使用し、パソコン上で流したり、簡潔にその内容が書かれている説明用紙をお渡しし、記録に残るようにしています

最後に「寝たきりの患者様への対応」です
当院では、地域的に高齢者が多いことや来院困難な方が多いなどのニーズに対応し、一生その方の口腔内の健康に関わりたいという院長の強い意志の元開業当時から訪問診療を行っています

歯科治療を受けたくても受診できず、諦めて生活している人も多く、このような方たちに訪問診療の存在を知ってもらい、情報を提供し、患者様の生活の質を上げていくことが必要だと思います

他院の発表内容は・・・・
ほりた歯科医院と山口八重子先生が、有病者や精神疾患または障がい者の方への口腔ケア時の注意点や対応の仕方
竹下歯科医院が医院の紹介や様々な患者様とのコミュニケーションのとり方
伊東歯科口腔病院は処置前後の安全対策についてなどがありました


今回の講演会の中で特に衝撃的で目からうろこが落ちるような発表があり、
それは阿蘇で開業されている「阿蘇きずな歯科医院」のG先生です

この医院は外来の診療は行っておらず訪問診療のみの専門で、16キロ圏内まではどこでも行くそうです



皆さんが想像される訪問診療はどのような感じですか??


一般的な訪問診療は依頼の方宅のベッドサイドや老健施設などの医務室等で処置をします


しかし、G先生は患者様の気持ちを最優先されていて、その方が落ち着ける場所で行うためこのような場所で処置をすることも少なくないようです



この発表を聞いて、私も一番に患者様の気持ちを考えるという基本的な部分を自分の心の中にしっかり留めて日々の診療を行って行きたいと思いました。


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