少し前になりますが、
菊池地域歯科保健連絡協議会が開催され、会議に出席してまいりました。
会議があった泗水公民館には初めて行きましたが、昨年の7月に孔子公園南側に新設されたモダンかつシンプルな
会場で、眼前には公園のシンボル、祀聖亭(六角亭)を臨んでいました。
ここの地名泗水は儒教の祖である孔子生誕の地、中国の山東省泗水県に因んでいるらしいです。
会議では事業報告として
・むし歯予防対策事業の推進
・歯周病検診の受診率向上
・障がい者および寝たきり者への対策促進
・目標達成状況第6次地域保健医療計画の進捗状況
などが挙げられ、討議されました。
近年、歯科はお口の治療や予防を通じ、早産、糖尿病、誤嚥性肺炎など
全身的な関わりが取り沙汰されています。
今回はこのような観点から菊池郡市歯科医師会会員の城敦哉先生による
「命を狙う歯周病~歯周病と糖尿病の関わりを中心に~」
という講演がありました。
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。
その際、歯周病菌が放つ内毒素は血糖値に悪影響を及ぼします。
内毒素は、脂肪組織や肝臓からのTNF-αの産生を強力に推し進め、
血液中の糖分の取り込みを抑える働きもあるため、血糖値を下げる
ホルモンの働きを邪魔してしまうのです。
現在、菊池郡市歯科医師会では「健康長寿はお口から」
を合言葉に学校、医師、薬剤師会、行政と密な連携をとることで
ライフステージに応じてきれめない公衆歯科衛生を推進しています。
今後も、もっと歯科の活動が地域に広がるよう頑張ります!!