11/9(金)は高木歯科クリニック主催でライブイベントを行いました。
招聘したのは私が大ファンで曽我大穂、ガンジー西垣氏のユニット”Cinema dub monks“
(以下Cdm)“ 物語のある音楽 ”をテーマに、スライド映像をバックにフルート、ウッドベース、ピアニカ、テープレコーダーなどの楽器、各地でフィールドレコーディングした音を絡ませた即興演奏から〈一本の映画〉のようなライブです。
Cdmとの最初の邂逅は数年前福岡のCDショップの視聴コーナーでした。“ビビッ”とキタ私は早速リリースされていたアルバムを購入。ボーナスDVDを見ていつかライブに行ってみたい!と思っていたのです。
それから経つこと数年。。。
熊本市内のちょくちょくお邪魔する良い感じのお店で偶然Cdmのライブがあることを知った私は、早速エントリー。そのパフォーマンスにヤラレました。「地元菊池の酒蔵でCdmの演奏を聴いてみたい!」ライブ後の懇談中、ダメモトでオファーしたところ、あっさりOK.
メアドの交換したものの社交辞令と半分忘れかけていたところ・・・
今年の夏「曽我です今度九州へ行くので菊池にも行こうかと・・・」とまさかの電話が!
嬉しくてたまらなかったのですが、イベントに関してはド素人です。告知は?機材は?段取りは?本業の歯科業務をしながらこれらをマネージメントしてゆく時間もノウハウもありません。
ところがツイテることに昨年国際交流映画祭の準備で知り合いになったSさんが今年オープンしたbarがライブスペースも音響設備も完備していることを発見!ついでにチラシまで作ってもらいました。
それから休み時間、休日、時間があればお店や友人にチラシを配りまくりました。。
アーティストとの連絡、エントリーの受付、雑誌や新聞などへの掲載依頼などなど・・色々な段取りをしてゆくなか、家族やスタッフの心強い協力を得て当日に臨みました。
果たして会場は満員御礼!
遠くからタクシーで乗り付けてくれたり、差し入れを持ってきてくれた友人たちもあり目尻が熱くなりました。
大好きな菊池で大好きなアーティストの音楽をたくさんの人たちと共有できた至福のひととき・・・
はるばる菊池まで来ていただいたCdmのお2人、サポートしていただいた方々そしてお忙しい中、来場していただいたオーディエンスの皆さんとの邂逅に感謝です!
P.S.今回のFBでアップしていただいたK.H.さんの素敵なコメントをご紹介します。
毎日何度も何度も読んでます。 感 謝
音の力を思い知った夜。
ある者は深く深く胎児の頃へと引き戻され、
目をつむり、ひたすら聴きながら時空間をさまよう。...ある者は羊水へ引き戻され、生ぬるい水の中にとっぷりと浸かりながら
あらゆる傷を修復された。
演者は命を削り、羊水の中で聴いた者はその命の断片を吸収する。
増幅され、電気を通して還元される音に命は刻まれたまま波となって空間を埋め尽くしていく。
中東の少女は目ばかりギラギラさせて街角の物陰からこちらを見つめる
砂漠を歩き続ける小隊はどこへ向かっているのからくだの長いまつげはバサリと閉じられ
乾いた鈴の音はカラコロンと響く瞬間にトンネルの中に立ち尽くし、
遠くに見える小さな光の点を見つけた者は、一身に孤独を感じながら内圧で押し返す。
そこにある光にむかって全身全霊をもって叫ぶのだ。
孤独も闇も、すぐそばにある。絶えず傷をおって人は生きていく。
だが、ここに命を削った音があり、それに触れて生きる力を取り戻すだろう。
CINEMA dub MONKS の音にはそんな力があると私には感じられた。
自分にこういう音を受け取るレセプターがあるとは気がついていなかった。
あるとき一切の音楽を捨てた私に、再び音楽の素晴らしさを感じさせてくれた人がいる。
心からの感謝をその人に。 NO MUSIC,NO LIFE.