ミッション・ポッシブル３。

　今日、新しいPCが来てセットアップしました。良かったー。かなり凹んでたんです。ご心配をおかけしました。今はかなり落ちついてます。

　この別格ギターも仕上げないといけないし。カンナかけたり、スクレーパー使ったり。製作というよりも彫刻してる感じ。



　ネックジョイント部分は、ネックからボディーへと違和感なく、一体感があるようにディーテールを入れる。意外と難しい。いや、かなり難しいよ、角の丸め具合とか。

　いつもここは完全にフラットにしてるのですが、今回はちょっと冒険してみた。微妙に凹ませてあって、アーチがついてる。



　綺麗に仕上げたら、フレンチ・ポリッシュ開始。



　スティーヴンの作るバーニッシュは、ちょっと変わってて。オイルとスピリットの中間でしょうか。香りもスゴくいいのです。フレンチ・ポリッシュしてる時は、スタジオ中に甘い香りが充満してて、ちょっとしたアロマセラピーみたい。超落ちつくので、大好きな作業の一つ。



　すでにいい感じ。このギター、とてつもなく軽い。ちょっとヤバいくらい軽いんです。スティーヴンも「今まで作った中で一番軽い」って。抱えたときのフィット感も、もう最高に良いです。残り物の材で創ったのにね。杢目バッチリのギターは軽くて素晴らしい音がする、とは限らないのです。これだからギター製作は面白い。創るヒト次第なんです。余った材を観て、「これでギター創ってみよう。ピピッとくるモノがあるし。」って、それでボディーとネックを製作して、「セットネック・ジョイント」にしよう、と。

　スティーヴン、スゴいね。本当のドラゴンだ。製作家としての「勘」が、天才のそれ。ずっと横でそれを観ていけたらいいな。