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コンプアイアンス

コンプライアンスを重視する企業が増えていることを実感する。

コンプライアンスは法令遵守に加えて倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうことを意味している。

法(ルール)の中でいかにうまく立ち回るかというが一つの技術のように扱われた時代もあったように思う。

ただ、度が過ぎると法を曲解した単なる違法行為となる可能性が高く、違法行為は極めて簡単な手法(SNS)により、広く多くの人間に知れ渡るだけでなく、過去の履歴として残り続けることになる。

 

そういった時代の変化も影響しているのか定かではないが、様々な企業から建築基準法や消防法に関するご相談を頂くことが増えた。

私の強みはやはり現場を知っていることだと思う。あと法令関係に詳しい人脈があることも大きい。

この問題については、この人に相談しよう・・・とすぐに相談相手の顔が浮かぶのもこれまでの積み重ねがあればこそだろう。

 

最近ようやく自分が開設した建築士事務所の理想像がはっきりしてきたこともあり、充実した日々を過ごさせて頂いている。

一方でその現状がいつまでも続くとは思えないし、常に状況は変化することを肝に銘じて、半歩先ぐらいを見据えながら新しいことにも挑戦しなければならないと思っている。

 

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剣道大会

昨日は、友人の息子が高校総体県大会(剣道)に出場するということで会場である藤枝武道館に足を運んだ。

友人とは高校時代、同じ柔道部で切磋琢磨した間柄であるが、卒業後も関係は続き現在に至る。

 

県大会に出場できるだけでも尊敬に値するのだが、応援する両親の前で見事な一本勝ちを決めるのだから素直にうらやましいと言わざるを得ない。

高校3年間というのは、本人だけでなく、親にとってもかけがえのない期間なのだろう。

 

私が高校を卒業したのは今から30年ほど前である。

それから得たものもあるが、忘れてしまったものもたくさんあった。

でも昨日は自分の高校時代を思い出すことができた。

私にとっても得難い一日だったと思う。

 

遠征に同行したり、家族で相当バックアップしたと聞いている。

友人にはお疲れ様と言いたい。

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庫裏新築

住宅以外の建物を手がけことが増える住宅産業について俯瞰的視点で考えることも増えた。

それは良いことだと思っている。

住宅はもっと所有者や使う人にとって自由であってもよい気がする。

 

先日、東京にあるツールボックスという会社のショールームをお客様と見学した。(写真はショールーム内の様子)

牧之原にあるお寺の新築住宅を手掛けるのだが、この住宅はこれまでにない新しい試みがあるし、お客様もそれを希望している。

私にとっては転機となる仕事になるだろう。

 

 

 

 

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石川県能登の地震

石川県能登の地震に関するニュースをみて、「天災は忘れたころにやってくる」という寺田寅彦先生の名言を思い出した。

まさか地震が発生するとは・・・と思った人も多いだろうし、私もその一人である。

とはいえ、テレビなどで紹介される被災地の映像だけが情報の全てと思うのは早計であるし、これから様々な情報が整理された形で公表されると思うので注意深く見守るしかない。

個人的にはJSCA関西の限界耐力計算講習会でもよく耳にしたが、倒壊した建物よりも倒壊しなかった建物について、その理由を深堀すべきではないかと思う。

それこそ平成12年以降に建てられたものは、どの程度の被害だったか知りたい気持ちはある。

そのあたりを中心に今後は情報収集に努めたい。

 

 

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違反建築物の是正

違反建築建築物の是正についてのご相談を頂くことが増えた。

難しい仕事ではあるが、私がこれまで積み重ねてきた経験を惜しみなく発揮することができるし、それによって得た成果(違反是正)を高く評価して頂けるのは、とてもうれしい。

 

建物の規模が大きくなるほど建築基準法や消防法は厳格化される。

増改築を繰り返した結果、気がついたら違反建築物となっていたというケースは思いのほか多い。

ある日突然、消防署から指摘されて驚かれる経営者も多いようだ。

規模の大きい建築物の場合、増改築の際でも高度な法知識が必要となる。

 

建築基準法や消防法に関する幅広い知識や経験、なによりも法を遵守するという強い姿勢が担当する建築士や建築業者に求められる。

建築確認申請等手続き不要な規模の増改築であれば何をしてもよいと考える方もいるようだが、それはバレなければ何をしてもよいという感覚に近い。

 

違反建築物の是正は、現地調査を入念に行い、違反内容をきちんと整理することからスタートする。

その上で、どのような是正計画が最良であるかを検討するわけだが、この検討が容易な作業ではない。

杓子定規にはいかない部分もあるし、現場で作業する方、その建物で働く方のことも考えなければならない。

様々な建物を手がけた現場管理の経験がこのあたりに活かされているのは、素直にうれしい。

 

コンプライアンスという単語が身近になってから世の中が変わったように思う。

違反によって得られる利益より、違反が発覚したことによる社会的信用の失墜による損失の方がはるかに上回るようになったからではないかと思っている。

 

行政(市や消防)に違反を指摘されて驚かれる経営者や所有者は多いかもしれない。

そういった方々に頼りにされるような建築士になれるよう日々精進したいと思っている。

 

市や消防の担当とよく話し合うことで解決の糸口を見出すことができることも多い。

何が最善手であるか諦めないで検討するという姿勢は違反是正に限らずすべての仕事に共通していると思う。

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最近の仕事

藤枝市内瀬戸にある光明寺開山堂工事。

昨年の台風による土砂災害で被害にあった開山堂部分を一度撤去。

(正確には減築に近い)

古い材料を一部再使用したり、前に手掛けた大工の納まりを踏襲した。

この仕事は本当に難易度が高く、寝ても覚めても納まりについて考える日々が続いている。

工事は連休明けも続きます。

 

焼津市内にある稲荷神社。

台風の際に雨が屋内に入ってしまうことがあり、建具等がカビだらけになってしまったので、カビの除去や防水性を高めるよう建具を改造した。

神社のもつ雰囲気、品位が損なわないよう配慮しつつ、予算等の条件下で与えられた課題をクリアーするためには、当然のことながら試行錯誤は重要である。

建具業者や塗装業者に任せっきりにしないで、まずは元請がよく考えること。

その重要性をこの工事であらためて感じました。

 

5月10日、焼津谷島屋登呂田店の2階にKATEKYO学院という学習塾が開校します。

教室内の改装工事を担当しました。

焼津谷島屋登呂田店は昨年、大きな改修工事を行ったが、その計画段階から2階の一部をテナントとして貸すという目標がありました。

今回ようやく目標が達成されたため、私自身も正直安堵しています。

焼津谷島屋とKATEKYO学院の社長から高い評価を頂き、また一つこういったテナント改装について自信をつけることができました。

寺院・神社にしてもこういったテナントにしても「もう一工夫」というものが大事だと思っています。

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建築士賠償責任補償制度(けんばい)更新

建築士賠償責任補償制度の更新加入手続きが過ぎそうだったので慌ててWeb手続きを行った。

これは以前にも書いた記憶があるが、建築士事務所のためにある保険である。

最近は建築士事務所としての業務も増えつつあるため、今まで以上に万が一に備える必要があると考えている。

 

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2025年

2025年に省エネや構造に関する新たな法令がスタートする。

素直に受け止めれば、安全で住みやすい新築住宅が増えるということだが、新築住宅のコストがアップする。

ただでさえ、少子高齢化や物価高騰で新築住宅着工数は減りそうなのに、この法令でさらに加速するかもしれない。

 

それでも住みやすくて安全な住宅を得られるならその費用負担はやむを得ないと考える方は多いと思うし、私もそれについて反対をするつもりはない。

ただ、上手く書けないが、なんというかもやもやしたものがある。

このもやもやしたものは一体なんなのか、よく考えてみたいと思っている。

 

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中古建築物の購入における注意点

先日、とあるRC造4階建ての建物の用途変更に関する相談を頂いた。

調べた結果、新築から数十年後に増改築を実施。

その際に耐力壁を開口している。

 

新築時の建築確認済証や設計図書は存在したが、増改築時の建築確認済証や完了検査済証がない。

市役所に調べたらどうやら増改築の際に事前に建築確認済証は発行されていることはわかった。

ただ、肝心な完了検査の記録は市の建築台帳にもなかった。

 

こうなるといろいろ大変である。

まず、建物にとって重要な耐力壁を開口したことは構造計算上問題がないという根拠資料(増改築時の構造計算書)がない。

そして、完了検査も未実施だから根拠資料があってもその通り施工したという保証もない。

新築時は昭和56年以前で旧耐震基準であり、さらに耐力壁を開口するのであれば、それに代わる補強を行うべきだろうが、それも不明。

 

つまり、許可が必要な建築行為はできないし、許可が不要な建築行為であっても建物そのものが違反建築物なのだからそのまま使用してよいのかという話になる。

加えて、少なくとも耐力壁に大きな穴をあけたわけだから構造部分に瑕疵があると考えてよいのではないかと思う。

この建物を建築基準法上、適法にするのは容易なことではない。(ほぼ不可能と言ってよい)

 

相談を頂いた方は、昨年購入したため、最初からの所有者ではない。

建物の売買契約の際に仲介する不動産業者がきちんとこの問題点を説明し、売主がそういうデメリットも承知の上で購入したのであれば良いが、そうではない場合はとんでもない建物の所有者になってしまったことになる。

私も正直に報告することについては、胸が痛んだ。

でも言いにくいことでも伝えるべきことは誠意をもって伝えるのが私の仕事でもある。

 

中古の建物を購入される方は、やはり不動産業者に任せきりにしないで、きちんとその建物の履歴や法適合しているかどうかを確認すべきだと思う。

最低でも建築確認済証と完了検査済証の有無は確認しておかなければ、購入してから困ることになる。

 

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大晦日と雨戸

生前にお世話になった方の通夜に参列させて頂いた。

いろいろお仕事も頂き、応援もして頂いた。

頑張っているなと言われ、勇気を頂いたことは何度もある。

 

一昨年の大晦日の夕方頃、携帯に連絡を頂いたことがあった。

寝室の窓の隙間から冷たい風が入るため、雨戸を閉めたいが建付けが悪く、老人の力では閉められないという内容だった。

大晦日に寒い思いをされるのは気の毒だと思ったし、近所でもあったのですっかり日も暮れてしまい真っ暗だったが、1階の寝室の窓から声をかけ、雨戸を閉めた。とても喜んでくれた。

確か特に寒い日だった記憶がある。

 

翌日の元旦に雨戸をあけるのは自分で出来たから心配して来なくても良いという連絡を頂いた。

思えばそれが最後のやりとりになってしまった。

 

私がお返しできたのはせいぜい、あの大晦日での雨戸の出来事ぐらいではないだろうか。

でも私を頼ってくださったことは今でもうれしく思っている。

 

私も気が付けば、建築業に身を置いて20年以上経過し、一級建築士という資格も得て、それなりに大きな仕事も手がけさせて頂けることも増えた。

私の仕事に対する考え方や姿勢は、主に両親から得たものが多いが、お客様から教えて頂いたものも多い。

単なるサラリーマンでは得られなかったものも多いのではないだろうかと思うときが増えた。

 

頂いたご恩に報いることは少なかったが、その恩を忘れないでこれからも頑張って働くことが大事ではないかと思う。

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