たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

ルーレット

2015-01-21 02:24:00 | Weblog
 ものづくりの最終局面で、やっぱりいつもの、俺のよくないクセがでてくる。
 構築しきりたくない、終わりたくない、終わるな!、という感情がどんどん芽生えてくるが、これで、たぶん、終わり。

 どうなったとしても、変化は避けられない。
 より良くなる変化しか、今までしてこなかった。

 変化そのものを好きになりつつあるわけで、どうでもいい即物的な事柄は、これまで全部、変化を意味する事柄ばかりじゃないか。Cメロが一番好きなんだろ?ミクロとマクロを論理的に繋ぐための理屈である統計力学が好きなんだろ?室内と室外で温度変化が急な冬や夏が好きなんだろ?
 だったら…???

 いつも、こういうときに、一番良くなるイメージしか想像してこなかった。そんで、その一番良いイメージが常に叶ってきた。この先も、たぶんずっとそうなのだろう。そっちの部分に何も心配はしていない。
 でも、本質的な答えを観るのがとても怖い。自分の論理性と思考力に自信がある分、それとはいっさい介在しない「心」というヤツで生じる不利益が、俺はもっとも怖い。

 だから「心」で問題が生じる場合、あからさまに「心」に依存する場合、俺は相手の心そのものには干渉しない。すべては確率、ギャンブルに落とし込んでいく。
 自分の心は最大限そのままを露出して、それで、相手がどうするかは、相手の自由だし、相手の問題。コントロールしよう、自分のものにしよう、とは一切思わないのが、俺のやり方なのだ。

 論理的な勝負で、俺は絶対に負けない。たとえ一時、表面的に負けたとしても、最終的には必ず勝つことが自明だから、そんなくだらないことは考えなくて良い。 
 問題は、相手の心に依存すること。それを観測者問題なしで抽出すること。

 赤か黒か。

 まぁ、この一瞬が人生で最も楽しいのだけどね。
コメント
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