たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

優しさのある「けー君!」と権威のある「Kei君!」

2010-05-24 04:44:02 | Weblog
 俺が尊敬する数少ない一人である彼は、「物理学以上に分けてくれるな。もう、物理学というだけで、十分に狭い範囲なんだから。」っとおっしゃっていた。だけど、俺は、もっと拡張して、『自然科学ってだけで、もう、十分に、世間からしたら、狭いんだから、それ以上、自分を、何かの言葉に、押し込めたらダメ』っと思っている。

 考え方でも、分野でも、その世界に入ると、それが莫大な力を持っているような気がしてくる。
 あー、やっぱ、この中の世界に入ってみたら、こういうのってのも、すげーんだな、世間では、その1つでしかないけど。って思うことがよくある。そこまでは良い。だけど、本当の意味で知性を持つためには、実力で何かのトップに本当に立つ気だったら、そっから、じゃぁ、自分は、あれを崇拝して、この世界の中で頑張っていこう、なんて、思っちゃダメだ。
 その世界の利用できる部分を、その世界から盗み出して、いつかはその世界のルールを破りまくってやるっ、って、気迫がなきゃね。たった1回の人生なんだから、それをする価値を感じるし、たった1回しかないんだから、天才じゃない俺らが、まともにまっすぐ一本の道で行って、カナう(叶う、敵う)わけがない。

 「日本という国は、どーも、なんもしてなくても、20年もその場所にいると、勝手に祀り立てられて、崇拝されるようになる。だから、僕みたいに色々な分野に飛び込むと、いつも青二才扱い。まぁ、ありがたいことなんだけど。」

 いかにして、解析力を高め、真実を見抜く率をあげるかというと、それは、「想像力」だ。
 見たことも、体験したことも無いようなことを、まるで実体験したかのように感じる力を、意識して、高めていかなきゃいけない。だって、誰も、ヒルベルト空間なんて見たこと無いんだから。
 見えたモノが真実では決して無いし、跳ね返ってきたモノが、必ずしも真実ではない。同様に、聞いたから、語ったから、って、それで、真実かどうかはわからない、っと前提を疑ってみる力も大事だ。

 自分の解析力や情報を信用し過ぎず、かといって、解析を行うこと、そして、Self-Consistantに解くみたいな、想像性を養うことが、大事なのかもしれない。

 んで、また、感情や直観が、結局は、大事、っていう、いつもの、よくある流れなんでしょ?、って思っている読者さんの期待を、今日は、裏切ってみたいと思う。

 確かに、感情や直観が大事なのは大事なんだけど、それは、あくまで、「今の俺が」ってことに、注意してください。別に都合のイイとこだけ受け入れてもらってもイイんですけど、やっぱり『言葉の表面だけをさらって、それで共感して、勝手に、今の自分に安心しないで』欲しい。

 どんなキレイゴトを並べたとしても、どんな言葉を並べたとしても、俺にとって、、いや、きっと、誰にとってでもだけど、信頼性を極端に破壊する行為は、否定されることです。それは、意見の否定でも、人格の否定でも、同じ。
 (だから、何かを否定するとき、それ以上にフォローすることを心掛けたいと思っている。特に、同期や後輩や生徒にはね。だから、ただ単に、仕事上で、真実を掴みたくて、意見の否定をしただけなんだとしても、必ず、フォローを入れようとしなきゃなのです。)

 そして、俺の言葉の表面をさらって不本意に勝手に安心されることは、何よりも、俺が否定されているような気になってしまう。

 同じ言葉でも、同じようなタイミングでも、その人が、こっちのことを想って、言ってくれているのか、それとも、ただ、うぜーな空気読めよ、って言ってるのかは、わかるもんです。
 そこには、確かに、解析とか、思考とか、ってもんは、ほとんど介在していない。ちょっとの想像力と直観、それから、表情とか音程とかから感じているのかもしれません。

 だから、解析力なんて、俺にとっては、くだらない。心のあるなしで、俺の次の行動は、飛躍的に変わるから。
 そういう意味では、僕は、とても、受動的なのです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする