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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

春の濁流とレスカ

2014年04月09日 | 身辺雑記
売れない小説のタイトルのようだが、
そんなことは置いて本題に入る。


春。我が家の近くには大学があるから
この時期は新入生歓迎のもろもろで、
お祭り騒ぎである。
きっと一人ひとりは紳士淑女なのだ。
でも集団になると人は変わる。
四五人が横に並び、それが長い列を作って
歩道に濁流をつくり、
一般の歩行を覚束なくさせる。
店の前に大きなかたまりを作り、
我々の進行を妨げる。

毎年のことで昔は僕もそーだったかも。
昔といえば。
ネットのコラムか何かで30代女性が
「若者はレスカを知らない。
そういう私もレモンスカッシュのことと
知識はあるけど体験としてはない」
的なことを書いていた。

体験とは、その前段の・・・
「女性は決まってレスカを頼むと
いわれた時代、初めてのデートで
実際彼女が注文したので、
かえって緊張したという50代の上司」
の話からの展開での言である。


今でもレスカは飲まれている。
が、あの頃の勢いは確かに今ない。
クリームソーダ、チョコレートパフェ。
・・・昭和の味ってことか。

いや僕もどっぷり昭和だけど、
デートで「レスカ」をオーダーするのに
確かに出くわしたことはない。

ホッピーのように復活する時はあるのかな。
昨日も『溟い海』の稽古後に、
皆、けっこう呑んだな~ホッピー。
そう。チラシも完成しているのだ。
そして昨日から前売も開始

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さんてつ

2014年04月07日 | 身辺雑記
五日の南リアス線・吉浜~釜石間に続き、
昨日、北リアス線・小本~田野畑間の
運行が再開し、ついに全線運転となった
「三陸鉄道株式会社」。

1981年に第三セクターとして設立。
僅か33年の歴史にして、この波瀾万丈。
本当に逞しく、勇気をくれる電車だ。
通称「三鉄」。

さて僕にとって「さんてつ」は、
東洋大学文学部にあった哲学科、
印度哲学科、中国哲学文学科の
哲学系三学科を指す「三哲」だ。
(2005年からインド哲学科に改称)

1887年、哲学の専修学校、その名も
ずばり「私立哲学館」を前身とし、
創立者・井上円了の掲げる
「諸学の基礎は哲学にあり」を
建学の精神とする大学が
昨年イン哲、中哲文を再編して
「東洋思想文化学科」に。

三陸鉄道も本業に関連して
旅行業、損保代理店業、
せんべいやサイダーのグッズ販売も
行っているれけど……
あくまで柱は鉄道である。

校名である「東洋」を冠している、
という見方もあろうが
未だ納得がゆかぬ。
以前もブログに書いてるのだが

「さんてつ」といえば他に
安井算哲がいる。V6の岡田くん主演の
映画『天地明察』が思い当たるが、
貞享暦の作成者の「算哲」は二世。
彼は天文学に専念する前は囲碁棋士で、
実父の一世「算哲」が安井家の始祖。

囲碁といえば。
円了は従来の囲碁将棋の競技時間短縮と
哲学教育の目的で「哲学飛将碁」
(てつがくとびしょうご)という
ゲームを考案している。
チェスの黒マスのみ使用する「チェッカー」
に似たボードゲームだが、
それはまた別の話・・・。

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オディーガナイト

2014年04月04日 | 鑑賞・まなび
強い雨が降っていた。

もちろんライブは屋内だから
関係ないのだけれど・・・。

   ※※※

昨夜「四谷天窓」でLAVINIAの
ライヴを鑑賞した。
タイトルは「オディーガナイト」。

これまでカバー曲を歌ってきた
三人組のコーラスグループが、
昨年の舞台『君の目覚めに微笑を』
で披露したオリジナル曲を中心に
御馴染みの「昭和の歌謡曲」、
さらにはK-POPまで盛り込んだ
全14曲(含むアンコール曲、
ゲストのshow!wa!jumpの楽曲)

   ※※※

さてライブ序盤は泥濘んだピッチで
ボールさばきに苦労するような
やや落ち着かない出足となった。
しかし勢いだけはあった。

前述の『君の瞳~』では、
長年コンビを組んできた
橋本千佳子、宮内彩地がLAVINIAで、
サポートで彦坂有美を加えた
三部コーラスで舞台に立ち、
その後宮内が脱退、入れ替るように
彦坂が正規メンバーとして加わり、
けれども面子としては同じ
三人でのステージとなった昨夜。

演奏は「四谷天窓」三度目と、
すっかり顔となった芳賀一之、
安藤巧、国竹遥平のスリーメン。

三曲目から早くもshow!wa!jump
(『君の瞳~』にも出演していた
渡辺英雄、秋山秀樹のユニット)を
呼び込んで、激しいダンスナンバーで
客席に襲い掛かかった。
そして、わずか五曲で早くもブレイク。

魅せる一部から聴かせる二部に転じ、
ようやくパスが繋がるようになる。
「新星LAVINA」としての「始まり」を
感じさせるハーモニー
三人で二曲歌ったあと、
橋本・彦坂の二声で『in our time』

   ※※※

ただこのままで済まないのが、
美しいハモりとは対照的な
お馬鹿ワールドを有するLAVINIAだ。
袖にはけた宮内がお約束の「先生」
(淡谷のり子のパロディキャラ)
で登場する。
三つ続けて爆笑のステージを展開
(含むshow!wa!jump『大都会』)

終幕、再びオリジナルソングを二曲
三人でしっとりと歌い上げ、
さらに余韻もなく、とっとと
アンコールに応えて、名曲『紅い花』。

前半の飛ばしすぎもあり、
後半ややスタミナ切れの感もあったが、
相変わらず「ゆかいな」ライブだった。
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消ゆる東京と大阪

2014年04月02日 | 身辺雑記
三月末「東京労演」が活動を終えた。
一般の方々には、なんのこっちゃだろう。

演劇界、特に新劇と関係の深い
「演劇鑑賞会」が全国に150弱、
北は北海道から南は鹿児島まで
43都道府県に会員組織として在り、
民主的活動を続けている。

その中のひとつが「東京労演」。
東京はでっかいから、他にも
「ねりま演劇を観る会」
「板橋演劇鑑賞会」
「演劇をみる会/あさかわ」等
区部に留まらず市部にまで広がる。
その連名から「東京」を冠した
一番古い団体の名前が消える。

1949年「大阪労演」の誕生が
「演劇鑑賞会」の始まりとなる。
しかし、その団体は既に7年前に
その扉を閉ざした。

現在も大阪には阪南市と岸和田市に
「演鑑」は存在するが
「大阪」は冠されておらず、
つまり驚くべきことに東京、大阪の
二大都市の名前がなくなったのだ。

前段43都道府県と書いた。
ちなみに「演鑑」がない県は
茨城、福井、沖縄である。

***

プロ野球。
昔は東京をフランチャイズにするのが
巨人、ヤクルト、日本ハムと三つ、
大阪にも阪神、阪急、南海があった。
今は半数になった。

プロサッカー。
ヴェルディとFC、二つの東京と、
ガンバ、セレッソ、二つの大阪。
今季はヴェルディ以外がJ1で闘うが、
昨季はFC東京以外がJ2のピッチにいた。

今更「地方の時代」でもないが、
大都市集中じゃないってことが
「なんのこっちゃ」な小さな終焉から
浮き彫りになったような気が、
しないでもなくもなくはない。

***

神田駅西口を出て商店街へ。
佐竹稲荷の小さな社を過ぎ、
神田外語学院の路地も越えて
次の角、いろは鮨を右折。
雑居ビルの一階の事務所。
何度もお邪魔したな……。

長い間、お疲れ様でした。


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手付け、指付け

2014年04月01日 | 制作公演関連

今日はJ-Theater『溟い海』の稽古。
三月は中板橋「アトリエそら」を
お借りしていたけれど、
今日からは高田馬場に稽古場を移し、
また、音楽のやすだまことさんも
初めていらっしゃるとのこと。
楽しみである。

さて。今回いわゆる音響効果はない。
音は、能管一本のみ。
「のうかん」と読み、日本古来の横笛だ。
「能」は能狂言に由来するわけだが、
歌舞伎や寄席の御囃子等にも用いられる
七つの指穴を持つ楽器。

プロデューサー(出演も)の小林氏から
事前に転送されたメールには、
やすだ氏が作った「手付け」「指付け」
が添付されていた。
生まれて初めて目にした

まず「手付け」の一部を引用すると、

【三(P222)
 北斎の胸を、冷たいものが通り過ぎた。
 (台詞のあと高音)ヲヒャ・ヒウヒャー】
漢数字は藤沢周平の小説の章で、
括弧は頁数。ここでヲヒャ・ヒウヒャーと
吹くってことが推測される。

【四(あしらいなし)】
四章では一箇所も音を入れないようだ。

「指付け」は恐らく能管の「楽譜」だ。
白丸と黒丸、さらに白三角と黒三角が
並んでいて、白三角は「開け往く」、
黒三角は「閉じ往く」と書いてあるから
当然白丸は「開け」、黒丸は「閉じ」、
それによって発せられる音が
わかるのだろうと思われた。

たったこれだけの事なのに
伝統の重みを感じ、と同時に、
それがpdfファイルになってるのが
少し愉快でもある。

稽古はこのあと18時より
消費税アップした今日、
それはテンションを下げるが、
芝居に向かう気持ちは上昇傾向だ。
ついでに結婚記念日だったりもする。
いや「嘘」じゃなく。

そーいえば本日が誕生日って方も、
当然存在するのだけれども。
ぱっと思いつくだけでも
知人のなかに四人もいる。

俳優二人、元役者一人、
同業の演劇制作に一人。
俳優の前者は男性後者は女性、
それぞれ苗字が山中と中山、
てれこという奇遇・・・。

とにもかくにも此の場を借りて
おめでとうございます

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