敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

殿中瓦版したまち綴~鶏和卵

2018年01月12日 | 制作公演関連
タイトルの「和」は中国語の接続詞
「~と~」として使っています。
つまり「鶏と卵」。



かの赤穂事件。
幕府は「仇討」に終わる一連の騒動を
上演したり読み物にすることを禁じた。
しかし当時の気骨ある演劇人は、
大石内蔵助を大星由良助とするなど
人物を換え、時代も移して
『仮名手本忠臣蔵』を創り出し、
大きな評判を得たばかりか、
今尚輝く傑作を完成させたのだ。

この義士討入を総じて呼ぶ忠臣蔵。
まさにこの『仮名手本~』から。

まず仇討事件が起き、でもそれは
まだ「忠臣蔵」とは呼ばれておらず、
奇しくも四十七士と重なる
四十七年後に生まれた浄瑠璃から
もとの事件そのものまでが
「忠臣蔵」となり後世に語り継がれた。

忠臣蔵という討入話を模した
幾つかのストーリーの一つが
『仮名手本~』と思っている方が
多いのかもしれないけれど……。

てなわけで、鶏と卵のどちらが先?
に似てなくもないのでタイトルに。

〈模した幾つかの〉と書いたが、
咄家や戯作者などが雁首揃え、
ずーっと手をこまねく筈はない。
浅野家断絶の元禄のその時から
数々の作品が生まれては消え、
そうして誕生したのが、竹田出雲、
三好松洛、並木川柳の合作だ。



そんな戯曲を上演する遊戯空間の
『仮名手本忠臣蔵』の稽古も残すは
明日、明後日、明明後日となった。

二百七十年後の平成に、足掛け六年
こだわって打ち続けることで、
さらに襷が繋がればとも祈して、
中板橋の「アトリエそら」に
腰を据えてじっくりと。

本番間近の時期となれば、
頭から通して全体の形を整える稽古、
それがわりかた多いのだけれど、
六演目の余裕もあり、寧ろ、
さらに細かな精度を高める作業。

今日はまず、前半のクライマックス
四段目・判官切腹を徹底してさらった。



なかほどの写真は稽古場のある
中板橋。そのホームや連絡通路。
この風景とも間もなくお別れだ。
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