麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

あくびと風の威力

2005年10月15日 | 鑑賞
『月光の夏』がオープニングアクトを飾った
北とぴあ演劇祭…正式名称は「北区演劇祭」なんだとか?

企画公演として、弊団のほか「桟敷童子」「松竹」「前進座」
など主にプロの劇団を幅広く、7つセレクト。
 (北区が運営する北区つかこうへい劇団の
  演劇学校が入っているので、“主に”と表記)

どう幅広いかといえば、
今もっとも勢いのある小劇場のひとつ「桟敷童子」から
元宝塚のスターを配した商業演劇『サラ』まで、
さらには「前進座」の子供向けミュージカルから
テントでのアングラ芝居『風来坊雷神屋敷』まで…。
この「桟敷童子」の『風来坊雷神屋敷』は
  文化庁芸術祭に参加している。
  何を隠そう東演+湖北省話劇院『臨時病室』も
  参加しており、出るからには
  虎視眈々と大賞を狙ってはいるが、
  民藝+無名塾『ドライビング・ミス・デイジー』が有力、
  なんて声も聞いたり聞かなかったり…。
  そんな中、個人的には『風来坊~』がダークホースと
  見ている。あるいはク・ナウカあたり?
  あと昴の『八月の鯨』。芝居の出来の良さに加え、
  あの手の小品が意外と芸術祭持ってくケースも多く
  侮れない・・・閑話休題。

冒頭の企画公演と、14本の公募団体公演に
高校の演劇部や地元のアマチュア劇団等々がエ参加し、
北とぴあの「さくらホール」「つつじホール」を
メイン会場に、飛鳥山公演特別天幕劇場などで
9/9(これが『月光の夏』です)から11/15まで
行われるのダ。
         
その中のひとつ「とうきょう花菜(ばなな)」の
『あくびと風の威力』を、昨夜、観た。
きたく子ども劇場の会員を中心に結成された集団で、
今回が6回目の公演。
22才の普通の事務員やスーパー事務員が、
10年前に遡る、郷愁や希望の物語なのだが・・・
演じるのは「お母さんたち」だ。
が、ちゃ~んと12才に見えたのは、
6回の経験か、橋本哲男の演出力か???

舞台美術もシンプルで、新聞紙を上手に使い、
お金をかけずに上品で美しい世界を創りあげていた。

ただ、当日仕込み本番バラシのため、
オペレーターが大変そうでした。
役者達が緊張からきっかけを飛ばすこともあったでしょうが、
やはり「時間のなさ」は大きかったと思う。

今年から関わった「杉並演劇祭」も、
当日仕込み本番-翌日本番バラシなどタイトなスケジュールが
多い。沢山の参加団体を参加させたいために、
一つひとつの集団に割ける時間が少ないのだろう……。
なのだけれど、やはり「芝居」って
「時間」のかかるモノなんです。

その点、区民上演グループに3日間の仕込日をくれる
「下北沢演劇祭」は、さすが演劇祭の草分けだなあ、
と手前ミソながら思います。
その「世田谷区民上演グループ」の稽古が、この週末
二週目に入ります(つまり、今日明日)
あれれ? 演劇祭の話ばかりで
  あまり『あくびの・・・』の話にならなかったナ~。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました (T2O)
2005-10-18 17:56:57
ご来場いただきありがとうございました。

1年に1回だけ芝居をするママさん劇団でした。新聞紙は思っていたより効果的でした。安上がりだし、バラシも仕込みも楽でした。

(笑)

また飲みに行きましょう。では。
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