黄色い八百屋舞台。
少し前に似たものを見たような。
そこから飛び降りて死ぬ。
ああ、思い出したぞ。
今年6~7月、シアター風姿花伝。
演劇集団ア・ラ・プラス『ビザール』
(ジェーリコ・フバッチ作、
高橋ブランカ翻訳、杉山剛志演出)
壁のようにそそりたつ黄色い開帳場。
ビルから飛び降りて死ぬ人。
そんな場面のある作品だった。
て。
自分が制作担当した舞台じゃん。
そんなことを思ったのは。
東京演劇アンサンブル公演
『泥棒たち』
(デーア・ローアー作、
三輪玲子翻訳、公家義徳演出)
大切では「ない」部分が、
少しだけ似ていただけだ。
傾斜はあれほど大きくはなく、
自殺者もたった一人だったし。
『ビザール』はセルビア、
『泥棒~』はドイツと書かれた国、
そして書かれた年も違う作品である。
そもそも。
共通点は探せば出てくるものだ。
ただ。
先鋭的な演劇の盛んな欧州。
まとった匂いが近しいのは確かだ。
また。
少なからず税金を使わせて頂き、
紹介する翻訳演劇であるから、
ビビッドなものになる確率も
高いという見方もあるだろう。
枕が長くなった。
和田響きが好演。
雨宮大夢が成長。
大橋隆一郎は大器の空気感。
伊藤克、志賀澤子が熟練の味。
観劇は9月10日昼の回。
ブレヒトの芝居小屋。
劇場のある武藏関は緑濃く、
(東京は練馬のはずれにある)
まだ蝉が鳴いていた。
三時間超の大作ゆえ帰宅の頃、
池袋では秋の虫がさえずっていた。
「すんません、ぼちぼち鳴きます」
てな、まだ探るような調子で。
そんなこんな季節の変わり目。
「季節」という椅子に座っていた
夏が落ち着きを失っている。
秋が隙を伺って着座を狙う。
そう、まるで泥棒のように……。
※※※
と下書きしてから数日が過ぎ、
完全に秋です。
『泥棒たち』は18日(祝)まで。
ついでに。
冒頭に触れたア・ラ・プラスの、
セルビア等への旅立ちも、
気づけば二週間を切っているぞ。
『ビザール』ではなく『かもめ』を
引っ提げての海外公演。
諸事情により同行しないけど
その件も近々書ければな。
少し前に似たものを見たような。
そこから飛び降りて死ぬ。
ああ、思い出したぞ。
今年6~7月、シアター風姿花伝。
演劇集団ア・ラ・プラス『ビザール』
(ジェーリコ・フバッチ作、
高橋ブランカ翻訳、杉山剛志演出)
壁のようにそそりたつ黄色い開帳場。
ビルから飛び降りて死ぬ人。
そんな場面のある作品だった。
て。
自分が制作担当した舞台じゃん。
そんなことを思ったのは。
東京演劇アンサンブル公演
『泥棒たち』
(デーア・ローアー作、
三輪玲子翻訳、公家義徳演出)
大切では「ない」部分が、
少しだけ似ていただけだ。
傾斜はあれほど大きくはなく、
自殺者もたった一人だったし。
『ビザール』はセルビア、
『泥棒~』はドイツと書かれた国、
そして書かれた年も違う作品である。
そもそも。
共通点は探せば出てくるものだ。
ただ。
先鋭的な演劇の盛んな欧州。
まとった匂いが近しいのは確かだ。
また。
少なからず税金を使わせて頂き、
紹介する翻訳演劇であるから、
ビビッドなものになる確率も
高いという見方もあるだろう。
枕が長くなった。
和田響きが好演。
雨宮大夢が成長。
大橋隆一郎は大器の空気感。
伊藤克、志賀澤子が熟練の味。
観劇は9月10日昼の回。
ブレヒトの芝居小屋。
劇場のある武藏関は緑濃く、
(東京は練馬のはずれにある)
まだ蝉が鳴いていた。
三時間超の大作ゆえ帰宅の頃、
池袋では秋の虫がさえずっていた。
「すんません、ぼちぼち鳴きます」
てな、まだ探るような調子で。
そんなこんな季節の変わり目。
「季節」という椅子に座っていた
夏が落ち着きを失っている。
秋が隙を伺って着座を狙う。
そう、まるで泥棒のように……。
※※※
と下書きしてから数日が過ぎ、
完全に秋です。
『泥棒たち』は18日(祝)まで。
ついでに。
冒頭に触れたア・ラ・プラスの、
セルビア等への旅立ちも、
気づけば二週間を切っているぞ。
『ビザール』ではなく『かもめ』を
引っ提げての海外公演。
諸事情により同行しないけど
その件も近々書ければな。