高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

後継者育成事業 4

2008年12月07日 05時33分47秒 | 後継者育成

いよいよ、後継者育成事業の方も最後の週になった。前回まで少し遅れ気味であるが、何とか今日中に漆の下塗りまでやってしまいたいと、切に切に、希望している。が、朝、起きてみると、家の回りは雪で真っ白である。    アッチャー!   昨日の天気予報では寒波が来ると言っていたが、その通り、夜中の間に雪が降り出したのだ。めったに当たらない天気予報がこんな時ばかり、ピタリと当たるのである。

122_008 朝、6人が車に乗り合わせ、近くまでやって来た。私も国道まで迎えに行き、先導しながら工房に全員集合。 彼らにとっても、一生の内忘れられない、シチュエーションになる事だろう。

122_009 9時から作業開始、みんなの目の中にメラメラと燃え上がる炎が見える。「全員やる気満々である。」真剣な眼差しで、作業に取り組んでいる。

午前中に何とか縁の仮留めまで進んだ。午後からは、仮留めを籐に締め直し、四隅の足を取り付ければ、最後の漆の塗装まで出来る。

しかし、あまりにも過酷な作業に一人倒れ、二人倒れ、壮絶な痕跡を残している。「ここは戦場だ!屍を乗り越えてでも、目標の作業まで辿り着くのだー。」と、全員に激が飛び、竹の鞭がしなる。

みんなの熱い希望で、残業をすることになった。下地漆を塗り終わった時は、辺りはすっかり闇に包まれれ、8時近くまで掛かってしまった。

全員、無事帰る事が出来たのだろうか?

竹工房オンセ

コメント
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