高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

浦和伊勢丹 2

2007年09月04日 08時46分23秒 | ブログ

浦和伊勢丹での「大九州展」も無事終了しました。1週間終ってみると、大体つじつまが合うから面白い。二日目はサンリンボウでどうなる事か?と心配したのだが、最終日にリピーターの方が来て頂き、買っていただいたり、注文を頂いたりで前年以上の結果になってしまった。有難うございます。

20060224223942 今回はお隣が伊万里焼の福山さんだったので、一日中バカばっかり言って、アフターファイブも毎日笑い転げていた。

しかし、彼の接客には感心させられる。いつも満面の笑みを湛え、「こんな器なら使ってみたいわ!」と知らず知らずの内に誘い込んでしまう。私がバッグを買って頂いたお客様をバッグを手に持って写真を取らせていただいているのは、実は6年前、相模原伊勢丹で福山さんと初めて出会った時に彼がお客様の写真を取っているのを見て真似をしたものだ。「これは良い!」と早速翌日からお客様の写真を取り出した。 そのことについて、彼は「他のいろんな業者の人も見ていて、良いことだね!と言うけど、誰もやらない。それを高江さんは翌日から直ぐに実行し始めたから凄い!」と評価してくれる。私はデジカメで写真を取っているが、福山さんは頑なに今でも「写るんデス」で取っている。「写るんデス」使用の日本チャンピオンかも知れない。

今日も暇な時間に彼とバカ話の最中、焼き物の中に「玄武」の絵があるのを見つけた。「玄武」とは亀の体に龍のような頭を持った空想上の生き物だ。高松塚古墳やキトラ古墳の壁面に書かれている四神の一つである。ちなみにこの四神とは「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」である、この四神が司る方位や季節、色などを基にした言葉は現代でも沢山使われている。

東   南   西   北

春   夏   秋   冬

龍   鳳凰  虎  玄武

青   朱   白   黒

これを元に若年期を「青春」、壮年期を「朱夏」、熟年期を「白秋」、老年期を「玄冬」と言い表したり、「竜虎の戦い」などと相対する位置からライバルを表したり、青龍刀、白虎隊、朱雀門、玄武岩など、大相撲の土俵の上にはそれぞれの方位の色が掲げられている。

こんな「うんちく」を話したら、早速彼がノートを取り出してメモし始めた。きっと、次回の催事では彼流に租借された言葉となり、お客様への説明となるのだろう。この、素直さが福山さんの一番の財産かも?  

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