北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

今度こそ 本当に最後

2019-04-06 18:14:15 | 日記


臨港線を走る国内で唯一の石炭列車は廃線が決まり先月3月30日が最終運行でその歴史に幕を下ろした。



通常業務として、粛々と最後の走行を終えてエンジンを止め、記念撮影などの行事も無く、もう二度と走る姿を見られない・・・・・はずだったのだが、何とマニアで構成する「釧路臨港鉄道の会」が国交省や石炭列車を運行する太平洋石炭販売輸送KKに掛け合ってもう一度だけ走らせる許可を得た。

その「石炭列車さよならセレモニー」が今日、臨港鉄道の春採駅で行われる。

先着15組には機関車の運転席を見学したりできるのだが私はそれ程強い鉄ちゃんではないし、案内してくれるのもオッパイちゃんでは無さそうなのでゆっくりと家を出た。

春採駅と云っても炭鉱の専用線なのでホームも無く事務所のような建物だが、その周辺は既に人で溢れていた。







「一度も見たことが無いので芦野から歩いてきたの」と云うリュックを背負ったお婆ちゃんは8キロを歩いてきたことになる。



機関車の先頭には、「さよなら」や「ありがとう」の文字が入ったプレートが付けられていた。







どんどん増える人の間にはテレビ局のカメラも沢山。色々な人にインタビューをしているのだが私の方には誰も寄ってこなかった(涙)



だから、せめてカメラに映ろうとレンズの向いている先に立つ私。







機関手に花束贈呈の後、いよいよ本当に最後の石炭列車が走る。

私は先回りして踏切先の盛り土の上にスタンバイした。

明日行なわれる、北海道知事選、道議会議員選挙の選挙カーが前を通ったが皆の関心は動き出す最終列車に向いているので、選挙のウグイス嬢からは「良い写真を撮ってください」と逆に応援されて苦笑い。

気温は5度。凍結した春採湖から吹き付ける風はさらに冷たい。





普段はイライラする踏切も、今日だけは視線に暖かさを感じる。







運転席から手を振る機関手の姿に「これで本当に最後なんだ」と云う思いが膨らんだ。





ポタリと落ちたのは、惜別の涙・・・・・ではなくて鼻水。

だって本当に寒いんだもの。




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