「4月末に行くから」 と 数日前に岐阜にいる元同級生のIクンから突然LINEが入った。
毎日、しっかり病人をしている私はベッドの中で ブッタマゲタ。
食欲がない口を無理にこじ開けて何とか食べて薬を飲み、ベッドへ戻って朝寝の日課。
昼近くにも、薬を飲むために何かを少し食べて またベッドへ戻ると云う、この快適な?病人の日程が 岐阜の I君からの「行くから」のLINEで崩れた。
I君とは卒業後に5回以上会っている。
背が高くイケメンで入学した時から卒業まで成績1番を貫き通した秀才。
学会の副会長となり、大学では教授にまでなり、退官する時には女子学生が泣いたと嬉しそうに教えてくれたのを思い出した。
こうなると競おうなんて気持ちにはならず、別人種。スリスリもルンバも彼のファンだ。
彼が仕事でこちらへ来た時や、奥様同伴で観光に来た時も私は気持ちよくアッシ君ーを務めた。
これは寝ている場合ではない。 病人は中止して車庫から車を出し、冬の間凍結しないようにと 水を抜いていたホースを引っ張り出してヨタヨタしながら洗車開始。
しかしもう無理みたい。疲労が激しいのだ。
市内ならスーパーでも病院でも 何とか頑張れるのだけれど・・・・
それで早々にギブし、「アッシー君は無理みたいだから空港のレンタカー使って旅を楽しんで」とお願いLINEを送った。
彼が来る日、ベッドで寝ながら窓越しに飛行機が見えないかと空を眺めた。空港までは8キロなので風の具合では家の近くを飛ぶからだ。
しばらくウトウトしていたら、珍しいことにスマホに電話着信。何とI君がレンタカーのナビに私の住所を入れて近くまで来たとのこと。
私は焦って病人を中止。玄関からI君夫妻を迎えに飛び出した。
私が動けるうちに お見舞いをと思ったのだろうか・・・?
無事に出会えて家へ迎えようと玄関を開けたらルンバが上半身下着一枚で豊満な胸(嘘ではない)をユサユサさせて玄関掃除の真っ最中。
「I君が来ているんだけれど・・・」と云ったら「ヒェッ」
「ユサユサ」を見せるわけにもいかず、家へ上げるのは諦めて軽く市内を案内しながらホテルへいくことになった。
彼からのお土産は「絶対に私が好きなもの」だと云う。
私の好みを知っている? 何だろうと思いながら封を開けると何と「大福」が入っていた。
それもイチゴや果物が入っている少し重い豪華な大福。
それを持った時に「絶対に私が好き」と云う意味がわかった。
こんなに柔らかく触り心地の良い大福は初めてだ。これは食べ物ではない。触れて楽しむものだ。
いつまでも頬に触れさせていたいと思いながら、何か物足りなさを感じた。
何が足りないのだろう??
そうだ、真ん中のチョンチョンが無いからだ。
あれが 付いていれば100点なのになぁ・・・・・