TAKさんの備忘録

団塊一期生がつづる日々の生活、情報化社会の変化、ブログやホームページ、読書・温泉・旅行・映画などの感想と記録

個人情報保護法の弊害

2005年10月16日 | 社会変化&経済日記
日経BPの2005年09月27日付記事「過剰な個人情報保護が社会を分断する」が気になった。個人情報保護法の弊害が社会生活の多くの面に発生していると言う。
同法は本来個人情報の有効利用を推進するための法律であるが、逆の効果が現れていることになる。

この記事では「モラルなき土壌には法律は機能しない。」と嘆いているが、そうした問題ではない。個人情報の取り扱いに関する日本の習慣と法律が要求する欧米的規制のギャップが原因なのである。

この規制は日本社会に要求されているヨーロッパ標準の一つであるが、法律を作成した政府当局者ならびに関係者はこの法律の趣旨や意味を国民にもっと説明して、弊害除去の努力をお願いしたいものである。

同記事の趣旨をまとめると以下の通りである。

・「個人情報保護法」は、施行から半年、情報公開を拒む行政や大企業、ひたすらプライバシーばかりを要求する個人といった醜悪な歪みを生みつつある。

同記事にある歪みの事例。

・友人の結婚式へ祝電を打とうとして下の名前を忘れたのでホテルに電話したら「個人情報なので教えられません」と断られた。その人物は「こちらが身元も明かして祝電を打つためと理由も話したのに、隠す必要があるのか」と怒ったという。
・1泊2日のバスツアーの話。今まで乗車時に名札と名簿が配られていたのがなくなり、部屋の貼り紙もなくなった。同室の人がどこの誰かもわからないまま旅が終わってしまったという。
・母親が小学1年生の息子に「先生に暑中見舞いを出したい」といわれ、クラスの連絡簿を見たら担任の先生の住所が載っていなくて困ったという。
・独居老人に関する情報を自治体が民生委員に提供しない話、
・地域の緊急連絡網作りに住民が協力しようとしない話

参考:nikkeibp.jpの2005年09月27日付記事「過剰な個人情報保護が社会を分断する」>http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/400095
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