Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

プルコギ THE焼肉MOVIE 

2007-06-07 | 映画(は行)

監督=グ・スーヨン
主演=松田龍平 山田優 ARATA 田村高廣

 食べ物に優劣をつけるなんて間違っている。上手いものは上手いし、舌が違えばそれは異なる。だからテレビ番組「どっちの料理ショー」は、完成するまでのプロセスは楽しんでいるけど、勝敗をつけるラストは見る度にイライラする。負けたシェフが「おいしいのにねぇ」と言いながら迎えるエンディングは許せない!とさえ思う(笑)。

 映画「プルコギ」も焼肉バトルのテレビ番組で、連戦連勝を続ける焼肉界のプリンス虎夫を紹介するところから始まる。大焼肉チェーン店虎王を仕切る有名人。ところが、そのチェーン店は北九州でだけは苦戦を強いられていた。それは白肉(要するにホルモンやモツ系)の人気店プルコギ食堂があったからだ。虎夫はここに目をつけて、勝負を挑もうとするが、プルコギ食堂の老焼肉名人は相手にしない。突然プルコギ食堂に現れた虎夫を快く思わないタツジ。そしてタツジと虎夫は番組で対決することに・・・。

 僕が生息する北九州市がロケ地となっているもので、そうした興味もあって観た。若戸大橋、小倉駅前・・・見慣れた風景が綺麗に上手に撮られているなぁ・・という印象。リバーウォーク横の噴水から北九州市役所を見上げた構図、すごくいい。モダンなリバーウォークの建物を見せないところがいいね(・・・地元民しかわからんか)。虎王のチェーン店にされちゃった若松区の旧古河鉱業若松ビル(こちらの記事の写真は建物前で撮っている)には唖然・・・。一番すげぇ!と思ったのは、虎王のチェーン店の売り上げを見る場面。明らかにそこは「福岡県」と出るべき場所なのに、「北九州」・・・。主張しまくりです。

 主演の若手たちもいいんだけど、脇役が名演、怪演をみせる映画でもある。タツジの師匠を演じ、これが遺作となった田村高廣が素晴らしい。「人と仲良くなりたいと思ったら、まず飯を食え。そうすれば、友達になり、恋人になり、そして家族になれる。」この台詞は心に響いた。助演賞ものだ。テレビ番組焼肉バトルのDJを務める竹内力がまたド迫力。こんな不思議な津川雅彦の姿は見たことないし、桃井かおり、田口トモロヲも持ち味活かした見事なキャスティング。バトルを終えて、うずくまる松田龍平に後ろから抱きついく山田優。キスの雨・・・あ~羨ましい(こら)。まっ、お気楽に観るにはもってこいの映画。最後まで倍賞美津子演ずる下町の焼肉屋が出てくる意味がよくわかならなかった。あーっ!誰か焼肉食べに行こうよ!。



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1 コメント

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素敵♪ (メル)
2008-03-03 09:03:56
絵になってる俺、の写真も見せてもらいました~(^▽^)V
う~~ん、素敵

そうか、あそこがあのチェーン店にさせられちゃってた建物だったんですね~!
いやぁ、地元だとストーリー以外の所でも
たくさん楽しめるところがあって良いですよね♪
いい街だわ~~~と思いました。
主人は1年ほど前に仕事で(?ほとんど遊びだったと思われ(^^;;) )そちらに行ったので、あ、ここ行ったかも、とか言いつつ見てました^^
今度は私が行く番だわ!(笑)

そうそう、田村高廣は素晴らしかったですね。
これが遺作になったなんて・・・。
ほんと、おっしゃる通り、あの彼の言葉は
印象に残りました。 ほんとにそうかも、そうだよなぁ~・・としみじみ。
一応ちゃんとした家族なのに、一緒に食事を
しない家庭が多いと言う昨今、反省せねばとも
思ったし、やっぱり食事って基本だよなぁ、と思いました。
仲良くなりたかったら一緒に食事、これ、しっかり
頭に刻まれました。

TB&コメント、どうもありがとうございました~
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