Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

スクール・オブ・ロック

2006-08-15 | 映画(さ行)
■「スクール・オブ・ロック/The School Of Rock」(2003年・アメリカ)

●2004年MTVムービー・アワード コメディ演技賞

監督=リチャード・リンクレイター
主演=ジャック・ブラック ジョーン・キューザック マイク・ホワイト

 やっばい。グッときちゃった。クラシック映画に感動した後で、これに別な意味で感動してしまう自分もすごいけど・・・。以前から”音楽と映像が一体化した映画”に感動してしまう傾向がある僕だが、それがロックとなれば・・・もう我慢できません。足踏みならして観ていたと思うのよ。元バンドやってた人間としては、また血が騒ぎ出しそう・・・。「天使にラブソングを・2」や「ミュージック・オブ・ハート」のロック版とも言えるが、主人公が己の欲望のために生徒達を利用する”動機の不純さ”において圧倒的に面白い。

 名門私立校でここまではできないとか、バンドメンバーに入らなかった生徒達の扱いが悪すぎるとか、都合がよすぎるといった批判はあるだろうが、これはクレイジーなコメディなんだから、そんな堅いことは言いっこなし。でもその一方で、名門私立校の校長をやるが上でのジョーン・キューザックのお悩みとか、ギターのザックが本音を歌にするところあたりはよく人物が描けている。保護者も含めた大人や生徒達は、いろいろ抑え込んで生きている。それ故にラストは痛快だ。

 音楽を愛する者のロック讃歌も素晴らしいのだけれど、僕はジャック・ブラック演ずる主人公の姿に感動した。年甲斐もなく好きなことに一途になれる幸せなヤツではあるのだけれど、その熱さを今の自分が保っているか?と言われたら明らかに敵わない。夢中になれることを持っている大人ってかっこいい。実は、僕も”センセイ”と呼ばれる職業に就いている。学生にCD渡しながら「これ宿題」とジャック・ブラック先生が言う場面を猛烈にうらやましく思った(笑)。しかし、僕も北アイルランド問題について語るとき、ついついU2について語ってしまうヤツです、ハイ。車で熱唱するジャック・ブラックを他人と思えない・・・。

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