新陰流テクニカル投資術

「カナダ株式投資記録」の続編です。

FOMC利下げの効果は? S&P500の行方

2008-10-31 06:28:46 | テクニカルアナリシス:インデックス

Chart courtesy of StockCharts.com

FOMCの利下げ前後から快調?に上昇を続けているS&P500の日毎のチャートである。現時点のエリオット波動の読みは、10日の底値が第⑤波動の第波動の完了点で、27日の底値を第⑤波動の第波動の完了点としている。第波動の完了点は第波動を下回ることが多いが、ターミナルインパルスでは、第波動の完了点が第波動の完了点に到達しない、5th wave failureの形になることが多いため、現段階では、希望的観測も含めて、上記のように読むようにしている。

次の数日で、-トレンドラインを超えるかどうかが焦点で、超える場合、高値のターゲットは可能性として1,330が再浮上するが、超えない場合、650まで下がる可能性が生じることになる。US㌦インデックスの日毎のチャートを読む限り、76まで下がる可能性が出ているため、S&P500は上昇する可能性が高い、と予想している。

価格上昇は4週間のみ? 原油価格カウンターラリー

2008-10-30 08:28:40 | テクニカルアナリシス:原油価格

Chart courtesy of StockCharts.com

当初の予想では、週毎のチャートで見る場合の原油価格の第4波のA波動は、5-3-3になると予想していたが、現段階では別の判断を下す必要がある。現段階は、エリオット波動理論では第⑤波動の第波動の完了直後と読むことに誤りがあるとは考えないが、第2波動のA波動のa波動の完了点がこの第⑤波動の第波動の完了点で、A波動のb波動の完了点が第波動の完了点と考えることになり、A波動のc波動の完了点が第⑤波動の第波動と考えることになる。

この場合、b波動の完了点の予想は$108になり、第波動の完了点であるとしても、ターミナルインパルス波動として成立することになる。その後の予想は可能性として、なんと$28が算出されることになる。$145から$60までの下落はおよそ15週間で、Fibonacci級数0.382を利用すると、およそ6週間でb波動が完了する可能性がある。

今後のUS㌦インデックスの動きに注目する必要があるが、開始したばかりの原油価格のカウンターラリーの動き、FOMCの更なる利下げの可能性を考えると、原油価格$28はありえそうな話なので、$110を超えるか$28に下がるまで、COS.UNなどの高イールド原油関連銘柄は購入を避ける方が良い、との判断になる。

US㌦急落? 金価格は上昇基調に転ず。

2008-10-29 06:29:41 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

15日の記事以降、金価格は予想以上の下落となり、$680付近での上昇基調への反転となったようである。当初から$730が底値と予想していたので、HBUの買戻しの時期は底値の1日前の23日である。現時点では$860付近までの反発を予想しており、HBUは$16付近までの反発を予想しているので、この予想通りに推移すると、50%以上の利益を期待することになる。

10月10日以降の取引を見る限り、ターミナルインパルスの形とはなっておらず、$860のレジスタンスを超えない場合、再度下落する可能性が高く、どのくらいの期間でHBUを保持するかは現段階では不明である。昨日の記事のカナダ㌦の下落の可能性が残されていることから、金価格が$860まで上昇した後、再度、$680まで下がるという考えは信憑性が高いと考える。

逆にチャート上のレジスタンスラインを超える場合は、上値のターゲットが$1,160付近まで上昇することになる。テクニカル的にはMACDの向きが完全に変わっていないところが気になるが、数日中にMACDも、RSI、Stochastics同様、上向きに変わると考えている。

予想以上の原油価格の下落、カナダ㌦への影響は?

2008-10-28 06:12:37 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

10月14日の記事で期待していたカナダ㌦のカウンターラリーは超短期(2日間)で終わり、予想以上の原油価格の下落に伴い、FXCも$77付近への下げとなっている。FOMCを目前に控え、上昇波動に入ると急速に$84以上へ戻すことが期待されるが、この上昇波動は第⑤波動の第波動の可能性があり、$87を超えることなく、再度下落すると予想することになる。

この予想に基づくと、HEU,HMUの売却を考慮するか、3~4週間後にアベレージダウンを企図するかのいずれかを考えておくことになる。上記の読みが正しい場合、第波動の期間は最長でも5日間と短くなることが考えられ、その後、数週間は第波動として下落することを予想することになる。したがって、カナダ銀行の利下げは12月9日まで継続すると予想することになり、利率が2%を下回る可能性も生じることになる。

第波動の完了まで、第波動の完了点の予想は困難であるが、現段階では、13日の記事での予想の$72を底値と予想している。


DJAGR、ブリッシュシグナル。穀物反転上昇は近い?

2008-10-27 00:43:22 | テクニカルアナリシス:インデックス

Chart courtesy of StockCharts.com

期待に反し、10月10日以降も穀物価格は下落を継続しているため、HAUは含み損を抱えている状態であるが、10日以後のDJAGRの波形を見る限り、トレンドリバースは近いと考えられるため、あまり心配はしていない。アベレージダウンを目論見、$4.5でHAUの購入注文を出しているが、未だに購入には至っていない。チャートの動きからの判断では、明日に成功しないと、おそらく$4.5でのアベレージダウンは成功しないと考えている。

テクニカルアナリシスによるところの、下向きのウェッジパターンになると同時にRSI,MACD,Stochasticsのポジティブコンバージェンスが見られることから、トレンドリバースは近いと考えられる。予想としては少なくともDJAGRは$63までは上昇するはずであり、$55未満での購入分は含み損があってもあまり心配する必要は無いことになる。

下向きのトライアングル?米国30年債イールド

2008-10-26 00:35:02 | テクニカルアナリシス:国債

Chart courtesy of StockCharts.com

10月12日の段階では、9月16日から9月23日までの上昇波動を第④波動と読んでいたが、現段階では、9月16日以降が下向きのトライアングルとする第④波動が継続している可能性が出始めている。このうちどちらの読みが正しいかは、29日の段階でのイールドが②-④トレンドライン上になるか、それとも4%付近のレジスタンスライン上にあるかで判断することになる。

第②波動の期間が2.4週間である場合、第④波動はその2.618倍の期間になることが可能なので、6.28週間になる可能性が考えられる。9月16日から6.3週間後は、30年債の11月分のオークション当日か直前であり、このオークションでのイールドが4%台になるか、4.2%台になるかで、今後の動きを判断することになる。

RSI、Stochasticsの動きは債券市場のベアリッシュを示しているが、MACDにおいてブリッシュシグナルが残されているため、現在の波動は第④波動内であるとの考えを捨てることはできない。今後の展開としては、②-④トレンドラインに到達するまでの動きと、MACD上の赤線をブレイクアウトするかどうかに注意しなくてはならない。

株式市場にとって、悪いシナリオとなる場合、30年債イールドのターゲットは第⑤波動の第波動で3.6%、第、第波動で3.6%以下、の予想になり、US㌦インデックスは100を超える可能性が出る。

希望的観測では、FOMCが29日に利下げを実行し、30年債イールドが上昇を開始し、US㌦インデックスが下がると同時に金、原油などのコモディティも上昇することであるが、仮にFOMCが利率を1%に設定しても②-④トレンドラインの下方で取引される場合、株式の更なる下落、日本円の急上昇をも考慮することになる。

天然ガス価格の正念場

2008-10-25 06:41:01 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

10月17日の取引で天然ガス価格は②-④トレンドラインのブレイクアウトに成功し、10月8日の$6.5が第⑤波動の完了点となるようである。大筋では、現在は上昇波動の第②波動内と考えることになるが、現在、再度②-④トレンドラインの下方で取引されているため、第⑤波動が完了していない可能性も考慮しておかなくてはならない。

青線で示すように現在は、第②波動の完了点近くである可能性が高く、第③波動の完了点の予想は$8.6、第⑤波動の完了点の予想は11日の記事どおり、$9.3である。当初の予想どおり、FOMC後に原油が上昇を再開する場合、天然ガスも上昇となるはずなので、29日以降の取引での上昇を期待する次第である。

ブレイクアウト近し? FMは既に上昇波動?

2008-10-24 06:26:59 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

本日の出勤前にUSD/JPYの5分毎のチャートをチェックしたところ、ダブルボトムになりつつあったので、US㌦インデックスが下がることを予想し、HBUとHAUの購入注文をだしておいたところ、HBUの購入には成功したが、HAUのアベレージダウンには成功せずじまいである。HMUのアベレージダウンも考慮したが、食べる方が何よりも大事であることと、中国のGDPが9%台と鈍化傾向にあることから、穀物の方が、鉱物資源よりも買いが入ると予想したため、HMUの購入注文は出していない。

FMの日毎のチャートを確認する時点では、HAUではなくHMUで出しておけばよかった、とほぞを噛む思いであるが、おそらく時既に遅し、である。こうなってしまったものは仕方が無いので、気持ちを切り替えて利益確定のタイミングを測ることになるが、上記のチャートから判断することは難しく、今しばらく待機となる。

-トレンドラインからのブレイクアウトはほぼ確実で、ブレイクアウトポイントは$26付近になると予想され、HMUで含み損を抱える可能性は非常に低い。結果として、HMUの購入は早すぎたわけであるが、含み損を抱えている期間が短期である場合、良しとする次第である。

TDのカウンターラリーを期待、株式の上昇開始は29日?

2008-10-23 08:25:53 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

10月9日の時点の予想であるおよそ12ヵ月後に$40の予想に変化はないが、この予想に到達するまで、下落基調が継続するわけではなく、カウンターラリーを何度か経ながら、下がることをTDの日毎のチャートから予想することになる。現在のUS㌦インデックスの動き、世界中の株式市場の動きから、TDの今後の動きはオレンジのサポートラインでサポートすることになる、と考えている。

その時期を予想すると,14日から3日間の下落波動と同じ長さで、昨日からの下落波動が完了するとすると、明日が完了点になるが、明日の取引でオレンジのサポートラインまで下がることは考えがたく、3日間の1.6倍の5日間で考えることになる。この場合、27日か28日に完了することになり、10日と14日の取引での上昇幅の61.8%の下落は、14日の高値から考えると$51になるので、27日か28日に$51でオレンジのサポートラインからバウンスすると、TDの日毎のチャートはしばらくブリッシュトレンドに転換することになる。

7月15日の底値と、10月10日の底値でのRSIを比べると、10月10の時点の方が高く、これはブリッシュシグナルであることにも考慮すべきである。以上の考察により、現段階では27日か28日の動き次第で、HEU、HMUのアベレージダウン、もしくは金価格$710付近でのHBUの再購入を考えることになる。

ECA 原油関連株反転上昇の筆頭となるか?

2008-10-22 07:11:02 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

10月8日の記事での下値の予想は外れ、ECAの株価は$45を下回ったところで第波動が完了したと考えることが上記のチャートでは可能である。日柄の予想で第波動の完了が10日、もしくは14日になるという予想は的中し、16日の底値が第波動の完了点であると考えることになる。

その証拠に、現段階では、-トレンドラインを超えるところで取引されており、今後、下がる場合でもこの-トレンドラインがサポートなるか、それともオレンジの①-③トレンドラインがサポートラインになると考えることができ、下値の予想がある程度容易になる。すなわち、HEUのアベレージダウンの時期が近い、ということになる。

冬季に入り天然ガス価格の上昇が期待されるため、ECAはTSXインデックス内の原油関連企業のうちでも、大幅な反発を期待するこごができる銘柄である。おそらく、次の上昇波動は3波動で$70付近に到達すると考えられ、$45で購入の場合、50%近くの利益となるはずで、時期的には2009年1月第3週ごろではないか、との予想になる。

現段階では27日か28日にECAが$53まで再度下落するようであると、HEUのアベレージダウン、同時期に$65付近まで上昇しているようであると、HSUを除く、HEUを始めとする全てのETFの利益確定売りとなる。


ユーロの行方はいかに?

2008-10-21 07:23:03 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

原油価格が16日の取引で$69を下回った時点で、一時的な底値に到達した感があり、それにともない、FXEも底値に近づいているか、底値に到達した可能性を考える必要がある。これまでどおり、現在の波動は第④波動であるとする読み方も可能で、FXEは更に下がる可能性があるが、敢えて、10月10日の時点を底値とすると、上記のチャートに記載のように、第④波動、第⑤波動それぞれの期間が当初の予想よりも短くなる。

ここでの問題点は、第⑤波動の下落幅と第①、第③波動の下落幅の関係で、Fibonacci級数になるのであれば、第⑤波動の完了点は$131.5付近であるべきなので、現在の波動がもう一日か、二日、継続する可能性を考慮すべきである。逆に明日以降、FXEが上昇する場合、オレンジの①-③トレンドラインをどれだけ早期にブレイクアウトするかどうかが焦点になる。

EUR/USDの4時間毎のチャートでは、上向きのインパルス波動の第2波動のA波動の完了点付近である可能性があり、明日、明後日の取引で1.375付近まで戻すようであると、28日以降、FXEがブリッシュとなる可能性が高くなる。この場合、B波動で①-③トレンドラインをブレイクアウトし、C波動で①-③トレンドラインに戻ッた後、再度上昇開始となる、と予想する。

トレンドリバース近し、US㌦インデックス

2008-10-20 00:03:20 | エリオット波動理論

Chart courtesy of StockCharts.com

上記のUS㌦インデックスの日毎のチャートでは、ベアリッシュパターンである、上向きのチャンネルパターンが10月3日より形成されており、84のターゲットが正しいとすると、チャート上の水色のロウア-トレンドラインからブレイクダウンすることになる。この場合、71から84までのエリオット波動が完了することになり、79までは下がることが予想される。

おそらく青色のロウア-トレンドラインが79に到達する時期はおよそ2週間後なので、10月31日にはUS㌦インデックスは79に下がっている、と予想することになる。同時点で米国30年債イールドが上昇基調にある場合、76まで下落が続くことを予想することになり、逆に30年債イールドが下落基調にある場合、青色のロウア-トレンドラインから再度上昇することを予想することになる。

3月17日以降の上昇波動はインパルス波動であり、長期的にはUS㌦インデックスはブリッシュであると考えるべきで、次の3波動が下向き、その次の5波動がターミナルインパルス波動の週ごとのチャートで見る場合の第2波のA波動内であると現段階では考えている。

日経平均、底値は7,000?

2008-10-19 00:05:51 | テクニカルアナリシス:インデックス

Chart courtesy of StockCharts.com

10月3日の記事での期待(?)は外れ、日経平均は一時8,000を下回るかという感じで急落を続け、現在は小康状態に入りつつあるように見えるが、更に下がる可能性があることに注意すべきである。9月26日以降を第⑤波動であるとする読みに変わりは無いが、第波動の下落幅と第波動の開始点から第波動の完了点までの下落幅との関係に問題がある。

10月3日の読み方は、第波動と第波動の下落幅が同一の場合である。これに反して、10月10日を第波動の完了点とする場合、第波動の下落幅は、第波動の開始点から完了点までの約2倍、第波動のおよそ3.28倍である。2倍はFibonacci級数であるが、3.28倍はFibonacci級数ではなく、更に下がる可能性があると考えるべきである。

そこで、第波動の開始点から第波動の開始点から第波動の完了点の2.618倍下がるとすると、第波動の完了点の予想は7,264となる。この場合でも第波動と第波動はFibonacci級数の関係にはならないが、週ごとのチャートからの計算で割り出される7,084のターゲットに近い数値であるので、おおまかに7,000から7,300の間が底値になる可能性が高い、と考えることになる。

S&P 500 底値は800?

2008-10-18 07:35:07 | テクニカルアナリシス:インデックス

Chart courtesy of StockCharts.com

10月3日の段階まで、S&P500はコレクティブ波動内にあり、10月3日以降上昇すると考えていたが、期待は見事に外れ、その後の展開は下向きのインパルス波動となっている。現在は第⑤波動の第波動付近と考えられるので、S&P500の底値は近い(今度こそ?)と考えることになる。週ごとのチャートでは、この下向きの波動の開始点は1,550で2007年10月にあり、第③波動の完了点までの下落幅は、およそ350である。(上記のチャート上の表記は誤りで7月15日が第③波動の完了点)第④波動の完了点から350を引くと800になるので、800がターゲットと考えることになる。

ターミナルインパルス波形である第⑤波動内の-トレンドラインが上記のチャート上に示すとおりである場合、第波動の下落幅は240で、第波動の開始点1,040から240をひくと800になり、ターミナルインパルス内での計算でもターゲットは800になる。この場合第④波動の完了点は、上記のチャート内と異なり、9月26日となる。

来週前半の取引で、Stochasticsの%Kラインが20でバウンスするとブリッシュシグナルとなり、USD/JPYのチャートと併せて、S&P500のトレンドリバースが確認される場合、HEU、HAU、HMUのアベレージダウンを考慮することになる。

悲喜コモゴモ、原油価格の急落

2008-10-17 07:36:43 | テクニカルアナリシス:原油価格

Chart courtesy of StockCharts.com

当ブログ管理者は、燃費の超悪いGM社製のSUVを乗り回しているため、原油価格の下落は嬉しい知らせである反面、HNU,HAU,HEU,HMU,のUS㌦ヘッジとなるETFに早々と投資しているため、原油価格が予想以上に下がると、利益確定を出すことができず、暇な(?)日々を過ごすことになる。

話を本題に戻し、原油価格である。上記のチャートに示すように10月2日の記事の予想より早い下落となり、第⑤波動の第波動の完了は$70付近まで下がっている。今後の展開は、おそらく第波動エクステンションの形になると考えられ、第波動としての一時的な上昇が考えられるが、第波動の完了点は、$70を大きく下がることはなく、$65付近ではないか、と予想する。おそらく来週以降、2週間の間、第波動として$100付近まで上昇し、その後、第波動、第波動の下落幅である$35の幅で$65付近まで下がる、と予想する。

微妙なところではあるが、HNUなどのUS㌦ヘッジのETFは、再度売却を考慮することになり、原油価格$100付近でHODへの切り替えを考えることになる。