Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

パイプに興味を持つまで~Part5

2005-05-17 | パイプに興味津々
 シガーを経験したことでタバコ葉の奥深さを知ったつもりだった。あくまでもシガレットは代用品だと…しかしシガーやパイプの代用品として誕生したシガレットでさえこれほど旨いのだ。ん、パイプ?そうだ、パイプタバコとはどんなものなのだろう?よく考えてみれば、自分はパイプタバコについて何も知らない。
 
 パイプと私を繋ぐものはほとんど無かった。
パイプを銜えた人を見たのは今までに一人だけ。それもずいぶん昔のことだ。その人は何度か仕事でご一緒させていただいた男性で、あの当時30代半ばぐらいだったと思う。高価なモノを身に付けている、という感じではなかったものの清潔感に溢れ、センスが良かった。パイプと言うのはこういう人が吸うのだなぁと思った記憶がある。残念ながら香りの記憶は無い。

 そしてもう一人。
ネットを通じて知り合った友人にシガーの話しをしたところ、彼はパイプにハマったことがあると言うではないか。始まりは"いかにシガレットを美味しく吸うか?"だったらしい。話し好きの友人は、都内のとあるタバコ店の主人と長い時間話し込み、パイプの奥深さを教えられたらしい。元々のめり込み易い性格の彼は勢いでパイプとパイプタバコ、パイプ道具一式を買い、オリジナルブレンドを作るまで夢中になったという。バージニア葉がどうしたとかオリエント葉がこうしたとか…私には全く理解出来ない、まるで別世界の話だった。

 接点が無かったこともあるが、パイプタバコに興味が持てなかった理由は他にもある。パイプと言う道具を使い、しかも技術が要る。ここにも高い敷居があった。しかし何と言ってもネックになったのは香料を使うという点だ。シガーに夢中だった私には、この香料を使うという点に拒否反応を示していた。タバコは葉っぱが命じゃないか、ラム酒やバニラで味付けするなんて飛んでもねぇ…そう思ったのだ。それがなぜ、パイプタバコに興味を持ったのか?
 
 とあるサイトに行き着いたことが発端だった。Webを彷徨っていた時に見つけた一言、"肺に味覚はない"。この言葉が私の心に刺さった。そのサイトの名はフレスコワールド。この人はタバコの味、旨さを知っている。私はそのサイトを貪るように何度も何度も読み返した。そしてパイプタバコを味わってみたいと思ったのだ。