「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇太陽放送5/21=「暴力」に立ち向うジーパンは「蒸発」に勝てるか?/山さんの自責の念は若者を救えるか?

2019-05-20 20:39:40 | ファミ劇日誌
『ダウンタウンなう』の高橋惠子さんご出演をレーダーキャッチできなかった不甲斐ないげぶでございます<(_ _)>
さらに、「ショーケン最終章」をとりあえず読破・・・・切ないなぁ・・・。

ということで、リベンジを<何を?

5/25(土)
18:00~18:55
ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 勝野洋×宮嶋泰子
BS朝日1(BS)

「苛酷だった「太陽にほえろ!」の撮影秘話から、妻・キャシー中島との爆笑のなれ初め、長女の死と家族の絆まで…寡黙な印象の勝野がその半生を語り、意外な素顔を見せる。」

ということですが、宮嶋氏は元テレ朝のアナウンサーで、現在はテレ朝日スポーツコメンテーターとして活躍されているそうです。
この番組、ショーケンさんの時もそうでしたが、結構面白い話が聴けるので楽しみにしているのですが、さていかが。


というわけで<何が?
5/21のファミ劇太陽放送です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 ジーパン編


5/21(火)
17:00~18:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#57
ファミリー劇場HD(CS)


5/21(火)
18:00~19:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/ジーパン刑事編#58
ファミリー劇場HD(CS)



第57話 48.08.17 蒸発 (ジーパン・山さん) 

セミレギュラー:平田昭彦 菅井きん

ゲスト:山本耕一 
 長内美那子
 松本朝夫 仙波和之
 鮎川浩 木村博人 北川陽一郎 川野耕司 都家歌六 石川隆昭 常陸雅史

脚本:鴨井達比古
監督:斎藤光正

建築資材現場で暴力団・竜神会幹部の射殺死体が発見された。殺しの現場は対立する暴力団・寺林組のシマ内だった。
目撃者捜しにやっきの一係に、緊張した男の声で、犯人は寺林組の石岡だとタレコミが入った。
一係では別件逮捕で石岡を引っ張るが、石岡は黙秘し取り調べは進まない。
一方、聞き込み中の山さんは、一人の男が突然姿をくらませたという情報をキャッチ、男は通称・ボケ安といい、寺林組も彼を必死になって捜していた。
山さんとジーパンはボケ安のアパートを捜索すると、古い車の免許証を発見、ボケ安の本名は江原行夫と割れた。
江原の妻・邦子によると、江原は3年前に蒸発し、1年前に信州で白骨死体になって発見されたという。さらに邦子には新しい恋人ができていた。
数日後、ゴリさんは大衆食堂にボケ安を見つけたが逃げ出し、外に飛び出したところ何者かに撃たれ、重傷を負い病院に担ぎ込まれ、さらにその後は全く口をきこうとしなくなってしまう。
さらに面会に来た邦子はボケ安を自分の夫ではないと証言する。

警察が警備するその病院に寺林組は刺客を向けていた・・・・。


事件は暴力団の抗争、目撃者はかつて蒸発した「世捨て人」、そこに絡むジーパンと山さん。
本来であれば非常にシリアスなドラマとなる題材ですが、斎藤監督の独特な演出、ちょっと砕けだしてさらに暴れまくるジーパンという相乗効果で、アクション的にも見どころが多くなった娯楽作となっています。
さらに、西山署長の着任、クライマックスの七曲署大暴れ事件なども話題、何故か徹底的に破壊された捜査四係部屋など83万円(当時)・・・



第58話 48.08.24 夜明けの青春 (山さん)

セミレギュラー:平田昭彦 

ゲスト:峰竜太
 上田忠好 中庸介
 平田守 平野康 槙ひろ子 東大二郎 田中志幸 堀内泰治 木島進介
 降旗文子

脚本:小川英 武田宏一
監督:竹林進

給料強盗犯人をビルの屋上に追い詰めた一係。
自暴自棄になっている犯人・次郎に説得をはかった山さんだったが、次郎は山さんの説得を受け入れず、見守る一係と野次馬の目前で自殺してしまう。
犯人をむざむざ死に追いやってしまったことをマスコミは掻き立てたが、ボスはじめ一係は山さんの責任ではないと擁護するが、山さんを一番攻め立てていたのは山さん自身だった。
そんな折、ゴリさんのたれ込み屋である徳岡が、福永芸能社の福永社長が、かねてから大量の拳銃を暴力団に横流ししているという情報を一係にもたらす。
死んだ次郎は福永のところに所属していた「流し」で、自殺した時の拳銃もそのうちの一丁だったという。
山さんは執拗に福永の周辺を洗いはじめる。
その中で、流しの実に目を止めた。次郎と同年輩で捜査の結果、次郎と実は非常に似通った境遇にいることも判明、ともにスター歌手を目指していながらその志を果たせず、暴力団まがいの福永芸能社のしがない「流し」に転落していたのだ。
実にはぜんそくを病む直子という恋人がいて、二人は早朝公園でデートを楽しむのを日課にしていた。
そんなとき、福永芸能社の幹部・倉田は、実に直子の病気を治すには多額の金がかかることを匂わせ、死んだ次郎の代わりに、実を拳銃運びの手先に使おうとしていた・・・。

弱者を守るという山さんの姿勢は、マカロニが死んだ後ということもあってか、今回の犯人自殺で自分自身を相当窮地におとします。
今回の山さんは拳銃横流しを取り締まるというよりは、どん底にいる若者を一人でも救おうという姿勢である若者を救いますが、一方で只々無軌道に突っ走る若者には怒りをおぼえています。そんな山さんの葛藤が本作のテーマであると共に、形は変わっていますが、今でもありそうな芸能界のからくりみたいなものも垣間見られる部分もあります。
峰さんは俳優活動を始めたばかりの時期で、かなり初々しい。

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「切ないなぁ・・・」

2019-05-20 20:01:17 | 当直室日記
昨日、「ショーケン最終章」を一気読み・・・。




一気に読むんじゃなかったと後悔しました・・・。

確かに、「ヒーロー」とか「カリスマ」とかという観点からこの本を読むと色々と思う人は居ると思いますが、ただそれをひっくるめてショーケンさんの魅力だったということじゃないかと私は思っています。
ショーケンさんの生き方について、一般人的に是非を問うのは野暮というもので、自分に忠実で、かつ職人肌というところで、軋轢を生み、悪さもし、後悔もし、孤独に耐えた人生は、やっぱり芸能の世界でも異質を放った存在であったことの裏返しのように感じますし、同時に芸能の人だったともいえるかもしれません。

俺じゃどう跳ねてもあんな生き方は出来ないので、間違いなく別世界の人を見る感じではありますが、ショーケンさんを主役とした物語を読んだという観点から、涙が出てきました・・・。

ただ、晩年はもっともっと活動されたかったんだと感じます。
だからこそ、酸いも甘いも噛みしめたショーケンさんの「今後」の演技が見られなくなるのも残念至極ですし、『鴨川食堂』の続編も観たかった・・・。


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