「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

殿下が5人の容疑者とトリックに挑む/実直な男に潜む顔に驚愕するボン

2014-06-07 07:16:55 | ファミ劇日誌
相変わらず、仕事漬けの毎日に疲弊ぎみのけぶでございます・・・。

さて、ファミ劇・ボン&ロッキー編。

#352が本日放送されますが、この作品の題名を目にすると、あぁ・・・もうそろそろボンも殉職するんだなぁ・・・と脳内切り替えスイッチが働きます。
これからのラインナップは太陽中毒垂涎の怒涛の作品群になりますので、尚更悩ましいところがあり・・・ファミ劇ではあと6週を残すのみとなりました。
とりあえず、綺麗な画像で、「すでに枯れていたハンターチャンス」「ヒゲな巡査」「勝部洋」「「ラブレター朗読」「ハコスカ大破」「悪い山本紀彦氏」「華麗なボンの拳銃捌き」「71トレノ登場」「ブン(敬称略)よどこへいく」を見ることができるわけです。
オリジナルの衝撃のテーマ多用と共にご期待ください<って何?


第351話 54.04.20 密室殺人 (殿下・ロッキー)

ゲスト:永井智雄
 川辺久造 梅津栄
 檜よしえ 里木佐甫良
 西川敬三郎 小沢忠臣 相原巨典 新城美奈子 加藤茂雄 喜多晋平

脚本:小川英 柏倉敏之
監督:高瀬昌弘

陶芸関係で著名な美術評論家・真木が自宅マンションで死体で発見された。
死因は、陶芸のうわぐすりの一種・亜ヒ酸による毒物死と判明、部屋は完全な密室で、しかも常識的には自殺と考えられるが、これといった自殺の動機もなく、殿下は他殺の線で捜査をする。
他の刑事たちは自殺、他殺の両面から捜査することにした。
亜ヒ酸は真木が購入したことが判った。自殺の線が濃厚になったかに見えたが、真木の周辺の人物を洗っていく中に幾人かの人物が捜査線上に上ってきた。
まず、真木から離婚を迫られていた妻・政子。別居して3年、しかも愛人がおり、離婚となれば慰謝料はほとんど請求できない。真木が死ねば資産一億八千万は彼女のものになる。また、真木は最近「唐三彩」の偽物について研究、雑誌に発表しようとしていたのが判った。資産家平賀が千五百万円で買った「唐三彩」を真木に偽物と判定されていた。
その「唐三彩」を売りつけた骨董屋の三宅は10年前「伊万里」の偽物を売って歩いたことが判明、その時共謀して「伊万里」の偽物を作ったのが、現在売り出し中の陶芸家・河辺で、今回の「唐三彩」の偽物も河辺の作の可能性が強い。
そして河辺の個展を開いているギャラリーの主人・高梨は一時数千万円の借金をしていたが「唐三彩」の偽物が出回り始めて急に借金が返済している。
これらの4人は、真木の「唐三彩」偽物暴露によって、いずれも甚大な被害をこうむる。さらに政子を加えた5人は真木を殺す動機をもっているが、密室殺人のトリックが解明されない限り証拠がつかめない。
そんな時、今度は三宅が死体で発見された、またもや密室で・・・。

恵子との恋愛劇がまずひと段落した殿下ストーリーはどちらかというと推理劇に傾向していく形になっていきます。山さんはシャーロック・ホームズならば、殿下は明智小五郎という雰囲気で、本作のようなどっぷりトリック解明ではないものの、傾向的にはその方向に向いている主演作が多くなっていきます。
名探偵にはよき相棒ですが、今回は「相棒のプロ」のロッキーが担当、しっかり殿下をサポートしています。


第352話 54.04.27 ボン・絶体絶命 (ボン)

ゲスト:佐藤允
 佐藤晟也 友金敏雄
 吉中六 永井玄哉 鹿島信哉 萩原竹夫 君塚政純

脚本:畑嶺明
監督:高瀬昌弘

大手スーパーに3人組の強盗が押し入り、警備員一人が射殺された。3人を追った警備の大沢司令補はナイフで襲い掛かってきた犯人の一人・今井と倉庫で格闘、今井は後頭部を強打して死亡した。
翌日、死んだ今井の仲間から大沢から脅迫電話がかかってきれ、ボンが大沢の警護に当たることになった。
その夜、田口と大沢は暴走車に轢かれそうになる。
翌日、警備室からスーパーの店内を監視していた大沢は「万引きを発見した」と言いながら警備室を飛び出した。大沢は若い男・中西と歩道橋上でもみ合って「こいつが強盗だ!」と叫び、二人は橋の上から落下し、中西は自らのナイフが胸に刺さり死んだ。
大沢の正当防衛は認められたものの、山さんの調べで、大沢は3年前まで警察機構中実力一といわれる本庁の特殊部隊にいたことが判った。
それを知った一係では、正当防衛と片づけられた一連の強盗死亡に不審なものを感じる。大沢の実力をもってすれば、二人とも殺さず逮捕できたはずだ・・・ただ、ボンは大沢の若い部下への思いやりや厳しい指導ぶりを見て、すっかり彼に心酔していた。
しかし、大沢は警備会社をクビになってしまう。
一方大沢の過去を洗っていた一係では、大沢が精神に異常をきたし特殊部隊を辞めた事実を突き止める。
数日後、大沢が三人組の強盗の最後の一人、原田に拳銃で狙われた。
錯乱した大沢は猛然と原田に襲い掛かり、止めに入ったボンをも殴り掛かってきた。ボンは原田を逮捕し、正体を失い車に飛び乗り逃走する大沢の後を追ったが・・・。

ゲストに佐藤允氏を迎えて送るボンの危機編。
佐藤氏は善人のイメージがあるので、こういう役柄はかなり意外な感じを受けましたが、ハマっています。それにしても実直な男に潜む狂気ほど恐ろしいものは無いのかもしれません。それに対するボン、この作品から作品内に殉職モードがなんとなく漂う(暗いイメージではなく、フィナーレが近い感じ)一係、さらにひょうきんモードにシリアスモードも合わせて強くなるボンに、居なくなるのは残念だと思う要素は多分にあったわけで・・・。
今回はボンの身体に「切った張った」はありませんが、大沢の狂気自体が恐怖そのものであります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする