「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ロッキーの「誤認」/ボン新宿純情物語(?)

2013-10-19 16:16:15 | ファミ劇日誌
本日のファミ劇・ボン&ロッキー編は、やはり二作とも考えさせられる作品・・・。

第294話 53.03.17 逮捕 (ロッキー)

ゲスト:浜田光夫
 小杉勇二 園田裕久 五藤雅博
 下村節子 三浦伸 伊海田弘 中村万里 小林かほり 若尾義昭 小島孝夫 津賀有子 由留佐有映 大矢兼臣 酒井郷博 石川隆昭

脚本:小川英 杉村のぼる
監督:山本迪夫

新婚旅行で東京に来ていた若い男が殺され、二十万円が奪われた。
しかし、目撃者もないので捜査は難航してしまう。
そこに犯人を目撃した古屋が署に出頭してきた。
証言をもらいロッキーは古屋を家に送ったが、古屋の妻の話から古屋が事件当日にグレーのコートを無くしたことを知った。
犯人も同じ色のコートを着ていたという証言を得ていたロッキーは、この偶然の一致に不審を感じ、独断で古屋の身辺を洗ったところ、彼は過去に会社の金に手を付けていたことがあり、現在もサラ金に三百万円の借金があることが判った。さらに、その借金の利息の34万円は今日が返済期限であることも判明した。
そんな時、銀行帰りの会社員が刺され50万円が盗まれた。
ロッキーは古屋の返済を確かめると、利息分は払い込まれていた・・・・。

たまにロッキーは頑固さを見せることがありますが、その頑固さが出てさらにそれが決定的な裏目に出てしまった事件です。
ヒゲフェチ諸兄姉としては少々「ロッキーらしからぬ」部分を感じる向きもあるかもしれませんが、逆に比較的温厚なロッキーでも様々が偶然と思い込みで脱線してしまうという戒めみたいなものと受け止めるしかない・・・とも思ったりします。
それほど今回のロッキーは独断が目立ち、さらにその矛先になった古屋の末路にも不憫さを感じます。

ただ、「射殺」もそうでしたが、そういう煮え切らなさを抱えながら物語を終えるというのも、太陽の魅力だったりします。



第295話 53.03.24 二つの顔の男 (ボン・山さん)

ゲスト:梅野泰靖
 柳川慶子
 根岸とし江
 今福正雄 山本清 灰地順
 九重ひろ子 大村千吉 宮沢元 伊東千恵子 猪野剛太郎

脚本:塩田千種 小川英
監督:木下亮

浮浪者が殺されたが、身元を調べると被害者は商事会社部長・早坂と判明、一係一同は驚いた。
立派な家庭・立場があり、几帳面で周囲の評判も良い早坂がなぜ浮浪者に・・・。
捜査の結果、早坂は春から新宿付近で浮浪者として生活しており、そんな彼に「二丁目の茜」と呼ばれる娘が世話を焼いていたことがわかる。
それらの事を早坂の妻・信子に尋ねるが、まったく心当たりがないという。
ボンが茜が事件のカギを握っていると感じ、彼女に近づくものの、茜は刑事嫌いで殆ど話も聞けずあしらわれてしまう。
だが、ボンは翌日から浮浪者の中に混じり、茜や早坂の気持ちを知ろうと行動を開始した。
それを見た茜はボンを受け入れる・・・そんな茜の話から首にホクロのある男が早坂のことを探っていたと聞く・・・。

一人の紳士が二重生活、その男の死、双方の生活に居る「女性」・・・。
ボンは茜と話をしたい為にその茜達の世界に飛び込みます。
一方、男の表の顔の世界を山さんが洗うという図式です。
人好きのボン、人を見る目によどみない山さんの対極的な捜査の行き着く先には、やはり双方の世界の女性が事件のカギを握っていました。

今回は何気にゲストが豪華だったりします。
駆け出し時代の根岸さんはこの共演がきっかけでボン殉職編で再共演を果たしますし、太陽では不遇なゲスト役が多い梅野さん等、おなじみの顔が見えます。


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