「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ひとり身の山さんに起きる華やかな話!? ボンの男としての戦い

2013-04-20 07:13:17 | ファミ劇日誌
【ファミ劇へのおさそい】

本日のファミ劇・ボン単独編は・・・・このシーズンのハイライト的な2作になっています。


第250話 52.05.06 民芸店の女 (山さん)
 
ゲスト:上村香子 小笠原弘 三沢もとこ 松尾文人 直木修 中村保 和田明美 門脇三郎 千歩憲生 永谷悟一 久米太 橋本恒子 吉田太門 玉沢憲治
脚本:小川英 柏倉敏之
監督:竹林進

自動車修理工・広瀬が何者かに轢き殺された。
一係では現場の状況から事故ではなく計画殺人であると判断し、捜査を開始する。
一方、通勤途上の山さんに和服の女性が話しかけてきた。
その女性は野間美保といい、1年前に亡くなった山さんの妻・高子と料理学校で一緒だったといい、今度山村邸に赴き仏壇に参りたいという。山さんは快諾した。
その場に居合わせたボンは、その状況を先輩たちに報告、何れも現在男やもめになっていた山さんにいい人が出来たのではないか?と久々の山さんのプライベートでの良い話に沸いた。
轢き逃げ殺人の方は、先日広瀬と揉めていた同郷の若い男が浮かんでくる。どうやら金の事でもめていたようで、その頃の広瀬はなぜか羽振りが良かったと証言する者もいた。
山村邸に美保が訪ねてきた。
美保仏壇に参った後は自らも未亡人であり民芸店を営んでいることなど身の上話をして、また訪ねるといい帰っていった。
美保の帰った後、何か気になった山さんはお茶を出す為に警察手帳を置いた机から目を離したことに気付き、翌日美保を調べたが、本人が言うとおりであり、警察手帳から指紋は検出されなかった・・・・。

山さんとしては、隆が帰ってくるまでの「独身期間」の始まりの方で起きた・・・なんというか悲劇というか・・・。
約1年前に他界した高子も話に上り、さらには山さん自体の微妙な男心を垣間見られる貴重な話になっています。
更に事件の方も山さん・美保・容疑者・真犯人と絡み合い、見ごたえがタップリです。
その美保を演じる上村さんの今回の「美保」ぶりは、上村さんがそれまで演じてきたタイプの女性とは違うものなので、そこの意外性も楽しめます。


第251話 52.05.13 辞表 (ボン)

ゲスト:麻丘めぐみ 田中正彦 木村四郎 石山雄大 新井一夫 上地宝 沢渡迪子
脚本:小川英 杉村のぼる
監督:吉高勝之 

仲の良い武井兄妹。
強盗容疑でボンは兄を連行しようとするが、関係ないと言い兄は逃げ、ビルの建設現場に入り込む。
足場を駆け上がる兄は、足を踏み外し、追ってきたボン、そして妹・洋子の前で転落して死んでしまった。
その様にショックを受けてしまうボンだったが、さらに洋子が事件時のアリバイを証言しそれの裏付けが取れ、事件の目撃者の証言もあいまいであったことから、武井が本当に犯人であったかどうかは揺らぎ、強盗事件とは関係は無かったのではないかという可能性も出てきて、ボンはおろかボスの責任問題になるのではないかという懸念まで出てきた。
その状況に打ちのめされたボンは、当てもなくそして力なく街を歩き回り、その果てに警察手帳や拳銃を返上してしまう。
ゴリさんはボンを一係に連れ戻そうとするものの、ボスにボン自身が乗り越えなければならない問題であると止められる・・・・。

この話はボンの重要なターニングポイントになっていますが、あらすじを書いていてもちょっと辛いです(^_^;)
ボンが刑事という鎧を捨て、男として洋子を守ろうとする姿勢は、後のスニーカーにも通じるものがあります。
その中で、一係のメンバーができることとできない事を微妙に切り分けながらボンを励ましていきます。
今まで末っ子として可愛がられてきたボンのひとり立ち、厳しい話ですが、しっかりと目撃することで後のシリーズにつながる面がある重要な話になります。

ゲストの浅丘さんも可憐に好演なさっているところも見どころです。
初期から助監督として参加されていた吉高監督の太陽デヴューです。
やはりいつもとはちょっと違った雰囲気があります。
ボン単独期OPで着用しているジーンズの上下はこの作品と「お人好し」の回想シーンのみ着用というレアアイテムだったりします。
(申し訳ないです、#252,253でも着用してました・・・ド忘れです。2013.5.8追記)
ブルー尽くしのボンのアパート部屋にも注目です。


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