その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

ゴキブリ討伐クエ(上位) -ギタギタG退治-

2011-11-01 03:30:15 | その名も、たぁちゃん。
ゴキブリ討伐クエ(上位) -ギタギタG退治-


前回の「ゴキブリ討伐クエ(下位) -依頼主Iさん-」のつづき。
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/d696748cb9f506e144288d9a812a4cfb



大のゴキブリ嫌いのIさん。ヤツが出ただけで110番するつわものだ。その彼女が初めて僕にゴキブリ退治の依頼をしたのは約2年前の…Gの季節である。


Iさんはすでにバイトを辞めていて、特に連絡を取っていたわけではないが、早朝4時半ごろに突然メールが届いたのだ。

そうだ、その時も「起きてる?」といった内容だったと思う。へんてこな時間に戸惑いつつも、ちょっぴりワクワクした。


4時半と聞くと異常に早い時間に感じるが、パチンコ店の遅番だった僕にとっての4時半はゴールデンタイムにあたるわけで、早朝というよりはまだ深夜といった感じ。まず、寝ていることは考えられない時間だ。

もちろん彼女もそれを知ってメールをよこしたのだろう。

何事かと返信すると即座に電話がかかってきた。

ただでさえ甲高い声なのに、激しいテンションで話すから、携帯から30㎝くらい話しても余裕で聞き取れそうな…脳天に突き刺さる声だ。

…で、何言ってるか支離滅裂でわからない。

なるほど、テンションが高いんんじゃなくて、テンパってるわけか。


彼女の言っていることというか、何を僕にしてほしいのかを理解するのにどれほど話したのだか…。

僕なりに整理してみる。


部屋にゴキブリが出た。

奴が冷蔵庫の奥に隠れた。

そこに殺虫剤を丸々一本分撒いた。

冷蔵庫の裏から逃げた様子はない。

どうやらやっつけたぽい。

それを確認しろ!!

そこにいなかったら、寝れねーだろーが!!


…つまり、G退治ではなく、Gの死骸処理の依頼だ。


メールが来た時に少しでもwktkしてしまった僕はすっかり意気消沈してしまったわけだが(笑)


ゴキブリぐらい…とか、ずっと出てこないなら死んだよ…とか、とっくにどこかへ逃げたよとか、そんな返事をしていたら、最初は「お願い」だったのが「いいからやれ、早く来い!」そんな口調になってきた(;´Д`A ```


おそらく死んでるか逃げているだろうゴキブリのために、こんな朝っぱらから出かけなきゃいけないのは…面倒だ。まもなく朝5時だし。


軽く説得したけれど、逆に説教が返ってきて…('〇';)…出発することにした。

Iさんの部屋を正確には知らない。ただ、飲み会のときや、苦鬱のディズニーの帰りに近くまで送ったことはあった。北越谷駅の西口のそば。

実際に行ってみたら、駅まで徒歩1分…どんだけいい部屋に住んでんだよ!!

部屋のドアを開けるとすぐ左に小型の冷蔵庫。シンクがあってその向こうに部屋があって大きなベッドが見える。間取りは1Rかな?1Kか?

この冷蔵庫の裏にゴキブリが隠れて、下から横からこの殺虫剤がなくなるまで撒いたとのことだ。


\(>o<`)/ギャーッ!


おせーよ!冷蔵庫の前に立って気づいた。

床、殺虫剤の液で水たまりみたいになってる。

それを、俺、踏んでる…ヽ(__ __|||)…。

んもう、さっさとゴキブリさん確認して帰ってやる!!


冷蔵庫を動かしたら、そこにGが死んでた。本当に殺虫剤まみれでギタギタ。


そいつをティッシュで何重にもくるんで…つぶす。

つぶすのは、完全に殺すためじゃない。そいつが、間違いなくさっきまで生きていた奴なのかを確かめるためだ。もしかしたら数か月前から死んでいるGの可能性もある。そうなると、G潜伏の可能性を否定できなくなってしまう。


うん、この感触は、干からびていないから、さっきまで生きてたな。

そこまで説明して、部屋の安全を保障して終了。

「ありがとう、これで寝れるわ(^^)」

「お茶していくか」と聞かれたが、昼から仕事なので帰ることにした。


外へ出るとまぶしい太陽とすがすがしい風、とてもいい天気だ。きっと今日は暑くなるな。気持ちよく原付を飛ばして自分の部屋に帰ると、靴下にしみ込んだ殺虫剤が不快な音を立てた…。時計の針は6時を目指しているが寝れる気がしない…。


報酬:数日後のランチ。


話を聞くと、何人かの友人にメールしたが誰も返信が来なく(あんな時間に当り前だ)
、そこで「ゴキブリを素手でも殺れる」と話していた僕を思い出したらしい。

まぁ、警察に電話しなかっただけ成長したと思うが。


「またGが出たら頼むわ」
「まぁ、まかせなさい」

そんな冗談を言って別れたわけだが、それから2年が経った今、彼女から再びメールが来た。

「起きてる?」

冗談で「G退治か?」とへ返信したところ、即座に電話がかかってきて…。


「ごめん、お願い…」


Σ(´□`;)


 -つづく-


【予告】

新たなG討伐依頼もまた、ちょっと異質な依頼だった。

 …おいおい、俺が行く意味、あるのかぁ?(ノ_-;)

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