昨日の「みそ汁ゼリー」に続いて、終電間近の車内での出来事でございます。
時計の短針と長針が口づけをして、日付が変わった深夜0時過ぎの電車。
おばちゃんが腰を低くして、慌てて降りようとした。
「おっ!寝過ごしか?」
寝ぼけた頭を持ち上げきれずに、今にも前につんのめるような体勢で電車を降りる光景はよくみる。
「さすが終電間近、お仕事お疲れ様で~す。」
ところが、おばちゃんは右手に持っていた黒い何かを、閉まりかけるドアから外に放り投げ、座っていたもとの座席に戻った。
おばちゃんが右手に持っていたものが男性の革靴だったのは、3秒ほど遅れて分かった。
例のごとく、妄想癖の僕の頭は、高速回転を始めた。
【妄想】
おばちゃんの隣に座っていた50代前半のおじさん。「ちょっとだけよ!」と飲みすぎてしまい、電車の中でうたた寝。
「またやっちまった!」と慌てて降りようとするが、足がついてこない。うかつにもきれいに磨かれた黒い革靴が脱げてしまい、それに気づくことなくフラフラと電車を降りる。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよおとっつぁん!」と目の前に転げ落ちた革靴を拾い上げ、慌ててドアに駆け寄ろうとするおばちゃん。ところが、思った以上に、想像を遙かに越えて、この世のものとは到底思えない悪臭を放っていたために、ブツを持ち上げることができず、低空姿勢にて、ドアまで行き、まるで塩をまくように革靴を放り投げた。
結局、おじさんは片足裸足のまま行方をくらます。電車の去ったホームには、革靴が残され、飛び込み自殺を図った人が残したのではないかと騒然となった。誰かが革靴に花を添えたことが、噂に拍車をかけたのだった…。
【妄想終了】
この妄想がどこまで当たっているかは分からないけれど、裸足のおじさんは家に帰る前には裸足だということ気付いたかしら…?
時計の短針と長針が口づけをして、日付が変わった深夜0時過ぎの電車。
おばちゃんが腰を低くして、慌てて降りようとした。
「おっ!寝過ごしか?」
寝ぼけた頭を持ち上げきれずに、今にも前につんのめるような体勢で電車を降りる光景はよくみる。
「さすが終電間近、お仕事お疲れ様で~す。」
ところが、おばちゃんは右手に持っていた黒い何かを、閉まりかけるドアから外に放り投げ、座っていたもとの座席に戻った。
おばちゃんが右手に持っていたものが男性の革靴だったのは、3秒ほど遅れて分かった。
例のごとく、妄想癖の僕の頭は、高速回転を始めた。
【妄想】
おばちゃんの隣に座っていた50代前半のおじさん。「ちょっとだけよ!」と飲みすぎてしまい、電車の中でうたた寝。
「またやっちまった!」と慌てて降りようとするが、足がついてこない。うかつにもきれいに磨かれた黒い革靴が脱げてしまい、それに気づくことなくフラフラと電車を降りる。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってよおとっつぁん!」と目の前に転げ落ちた革靴を拾い上げ、慌ててドアに駆け寄ろうとするおばちゃん。ところが、思った以上に、想像を遙かに越えて、この世のものとは到底思えない悪臭を放っていたために、ブツを持ち上げることができず、低空姿勢にて、ドアまで行き、まるで塩をまくように革靴を放り投げた。
結局、おじさんは片足裸足のまま行方をくらます。電車の去ったホームには、革靴が残され、飛び込み自殺を図った人が残したのではないかと騒然となった。誰かが革靴に花を添えたことが、噂に拍車をかけたのだった…。
【妄想終了】
この妄想がどこまで当たっているかは分からないけれど、裸足のおじさんは家に帰る前には裸足だということ気付いたかしら…?
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