痛くも痒くもある

潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

摘出当日第5話「痛くも痒くもある」


【痒い男】

か、か、かゆい(゜∇゜)

腕が、顔が、足が、背中が…

あぁ、忙しくて仕方ないぞっ、かゆいかゆいかゆい、かゆいかゆいかゆい、あぁ、かゆいかゆいかゆい…。


疱疹などできていないから薬の影響ではないと、先生や看護師にあっさり見捨てられる(涙)…2、3日かゆみに苦しめられることになる。


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【勇敢婆】


ここICUは、手術をした患者が一晩泊まる部屋で3人部屋だ。

僕のあとにはおばあちゃんが入ってきたようだ。


看「これ、何で抜けちゃったの?」

婆「抜いちゃったの」

看「引っかけて抜けたんじゃなくて?」

婆「うん、抜いちゃったの」


おばあちゃんは鼻から入れてある管を勝手に抜いたらしく、看護師さんが驚き戸惑っている。

それにしても、なんという度胸だ。考えるだけで恐ろしい。


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【マザコン若】

消灯間際にもうひとりやってきた。若者(♂)だ。やたらイテーイテーギャーギャー騒いでる。
手術した患者ではないかもしれない。

先生や看護師もあーだこーだ言いながら対応している。


→医師が痛み止めをうつ。


若「ぁぁぁあああっ!!」


こっちが全身痛くなるような叫び声。


若「かあちゃんは、ねぇ、かあちゃんは?」
看「時間も遅いから帰ったよ」

若「……。」


あ、静かになった(笑)


それにしても、かゆいかゆいかゆい…。


こうして、痛い奴らとかゆい僕の夜が更けていく。


あぁ、かゆす(∋_∈)


【手術当日終了】