入院日記34-1

潰瘍性大腸炎で入院34日目第1話(6/30)
-雨編-


「うわぁぁ、最悪～↓↓」

朝方5時、トイレで一気にテンションダウン。

パンツが…、

パンツが…、

汚れとるやんけ…。


恋の話に想いを馳せて寝たからといって、僕の《情熱》がほとばしったわけではない。

つまり、その、お尻からおもらししちゃっていたわけ。

嗚呼、なんてこった…。

おもらしといっても、夜中に入れた注腸の薬剤と大腸の粘液が主体の水分で、いわゆる、ウンチと言うわけではない。

すっかり乾いちゃってるし、んもう。

ウォシュレットだからお尻を洗えたけど、トイレから部屋に帰るときに、何もはかずにって訳にはいかないから気分が悪い。


前回の入院では、トイレに向かう途中によく漏らして、パジャマのズボンを血に染めてたことが鮮明に蘇る。その回数、計り知れない。

今回の入院でパンツを汚したのは2回目。入院する直前は、頻繁にやらかしていただけに平和だ。

「まだ朝早いけど、ゴメンナサイ」と部屋で着替える。こんなことのために、パンツとズボンは多めに持ってきてある。

雨。

…空もおもらしか。


女神さんは今、仕事のために茨城にいる。現場に出ると電波が届くが、プライベートな時間には電波が届かない。だからメールが出来るのは、仕事の合間だけだ。

また、大雨が降ると仕事が休みになり、1日中音信不通になる。

ちなみに、今日明日と休みが決定しているから、当分メールは届かないだろう。


今日の天気同様、僕の心もどんより曇り、朝から雨だ。


【つづく】