潰瘍性大腸炎で入院41日目第1話(7/7)
-闇に堕ちた夜編-
【闇に堕ちた夜】
昨日、激動の月曜日を迎え、ついに退院が見えた。テンションは右肩上がりのはずだった。
ところがその夜から7月7日の朝、一気に堕ちた。
2時間ばかり眠った深夜1時、異変に気づいた。
濡れてる。
漏らした。
不眠が続いていたから、逆に深く眠りすぎたのかも知れない。
本当は腹痛を訴えていただろうに、気付かなかったのだ。
パンツを汚しているのは、ほとんどが粘液主体の水分だ。うんち特有の臭いはない。
嗚呼、憂鬱だ。
シーツまでは汚れていなかったが、はいていた甚平のズボンにまでシミが広がっている。
とりあえずはトイレに行って、お尻を拭いて、着替えなきゃ。
トイレに行ったら行ったで、超ロングバトルに発展し、軽く30分以上過ぎて部屋に戻った。
頭には幾重にも重なったくすんだ雲がかかり、物凄い勢いで渦を巻いている。そのくせ目が冴えている。鼓動も不定期に高くなり焦燥感を掻き立てる。
…眠れない。
一言で片付けるなら《不安》となるだろうか。体に重くのしかかってきた。
昨日の昼間、見舞いに来た妹と、うつ病について真剣に語り合った。妹が《パニック障害》と《うつ》の精神病で苦しんできた過去を初めて聞かされ、僕は僕で、誰にも話せなかった《心の闇》みたいのを話た。
その結果、とても充実した解放感を得た。
いろんなことに希望が持てた。
…その代償か。
【つづく】
-闇に堕ちた夜編-
【闇に堕ちた夜】
昨日、激動の月曜日を迎え、ついに退院が見えた。テンションは右肩上がりのはずだった。
ところがその夜から7月7日の朝、一気に堕ちた。
2時間ばかり眠った深夜1時、異変に気づいた。
濡れてる。
漏らした。
不眠が続いていたから、逆に深く眠りすぎたのかも知れない。
本当は腹痛を訴えていただろうに、気付かなかったのだ。
パンツを汚しているのは、ほとんどが粘液主体の水分だ。うんち特有の臭いはない。
嗚呼、憂鬱だ。
シーツまでは汚れていなかったが、はいていた甚平のズボンにまでシミが広がっている。
とりあえずはトイレに行って、お尻を拭いて、着替えなきゃ。
トイレに行ったら行ったで、超ロングバトルに発展し、軽く30分以上過ぎて部屋に戻った。
頭には幾重にも重なったくすんだ雲がかかり、物凄い勢いで渦を巻いている。そのくせ目が冴えている。鼓動も不定期に高くなり焦燥感を掻き立てる。
…眠れない。
一言で片付けるなら《不安》となるだろうか。体に重くのしかかってきた。
昨日の昼間、見舞いに来た妹と、うつ病について真剣に語り合った。妹が《パニック障害》と《うつ》の精神病で苦しんできた過去を初めて聞かされ、僕は僕で、誰にも話せなかった《心の闇》みたいのを話た。
その結果、とても充実した解放感を得た。
いろんなことに希望が持てた。
…その代償か。
【つづく】
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