その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記40-5-9

2009-07-20 17:02:58 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院40日目第5-9話(7/6)

-うつ病と家族編-


彼女(妹)とは中高校の時から、まともに話したことがなかった。今でも彼女が帰省してきても挨拶程度しかしない。

僕は土日仕事で、昼に起きて深夜に帰る仕事だから大して顔を合わさないのだ。

彼女は昼間でも一人で部屋に閉じこもっている事が多いから、挨拶すら交わさず、一度も顔を合わさないこともあった。

それも、今考えると妙に納得がいく話だ。

病んでいたのだ。母親はそれを知っていたから、子供を預かり、彼女をそっとしておいたらしい。


さらにずっと謎だった疑問が解けた。

数年前に突如現れた『「うつ病」のすべて』という、マジメくさったでかい本のことだ。しかも、いつも台所のテーブルの上に置かれていて、「読んでいる」もしくは「読みなさい」とアピールしているようだった。


「いったい誰がうつ病なのか」
「誰が買ったのか、読んでいるのか」
「なぜ見える位置に置いてあるのか」

読んでいるのは母親に違いなかったが、いったい何のために。

父親の大腸がんが見つかったり、母の姉が亡くなったりと不幸が続き、大変沈んでしまった母親が《鬱》を患っているのか。

家族と全く会話をしないし、すぐ部屋に引きこもる僕を理解するために読んでいるのか。むしろ、僕に読まそうとさりげなく置いているのか。


実は、妹が「私、うつ病だから」と母親に買い与えたのだ。そのときに、一人で抱えてきた自分の過去を話したようだ。


僕は妹の事を何一つ知らなかった。

そして、彼女も僕の事を何も知らない。

今度は、僕が話す番だ。

入院日記40-5シリーズ(妹の心の闇)は終了。次回から、入院日記40-6シリーズ(僕の心の闇)になる。

マジメな話が続きます。


【つづく】

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