その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記41-7

2009-07-23 20:50:30 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第7話(7/7)

-ねがいごと編-


7月7日の第7話。
おおっ!スリーセブン!!
なんかいいことありそう?


さて、デザートのアップルゼリー見てみてっ!(写真)

可愛いでしょ!?

パッケージはもちろんなんだけど、蓋を開けたらこれまたカワイイ~(*^o^*)

思わずニヤリッとしてしまった。

星形のリンゴがふたつ入っているのだ。

それも、寄り添って

ヽ(≧∇≦)ゝイヤーン


そう、今日は七夕だ。
天気もいいから、夜には織姫と彦星が出逢えるだろう。

ロマンチックな夜になりそうだ。

たまらず女神さんにメールを書いた。仕事中だから返事は来ないだろう。でも、今、書きたかった。

可愛いゼリー、ふたつのリンゴ、織姫と彦星、女神さんと分かち合いたかった。

だから、アップルゼリーの写真を撮って、送信ボタン、ポチッ!

…!?

うわっ!添付しそびれたぁぁあ!!(汗)

ゼリーの写真のために、またメールしたらウザいだろうなぁ、さすがに…。

たぁちゃんダメダメじゃ~ん(涙)

ロマンチストへの道のりは険しいのぅ。
でも、伝えたいことは伝えた。僕の願い事を。

《女神さんに逢えますように》



今夜、星を、眺めよう。
流れ星、見つけよう。

きっと、入院中で一番《ロマンチックな夜》になるだろう。


【つづく】

入院日記41-6

2009-07-23 19:17:37 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第6話(7/7)

-そ~めんのおシル編-


火曜日は本来何もなく静かな曜日だが、この病室においては激動の曜日になった。正面の患者が栃木の自治医大病院へ転院した。

そして、1ヶ月もの間僕と絶食を競い合った隣の患者も、手術の為に外科病棟へ移動となった。

結局、隣の患者は食事を始められないまま手術になったのだ。おかげで、毎日見舞いに来る奥さんの、管を巻くような話を毎日聞かされてしまった。

まったく、慰謝料を請求したいほどだ。

先日、僕が食事始まったのを知った瞬間は最悪。隣でアノ言葉を連呼。しかも、イヤミったらしく。

「酷いわよねえ」
「食事ができないんじゃ、酷いわよねえ」
「食わせてもらえないなんて、酷いわよねえ。」

そうさ、アクセントはもちろん後ろだ。「ねえ」に置くんだ。

では、皆さんご一緒にっ!

「酷いわよねえ」 !!


部屋を出る時には捨てゼリフ的なことを残していった。

「やっと、あの先生から離れられるね」

おいおいおい…(汗)


昼食は、そうめん(温)、白身魚、大根と鶏そぼろ煮、アップルゼリー(七夕バージョン)


注)えっと、ここからは無気力に読んでください。


そ~めん、のびてるんですけど~(汗)
そ~めん、やっぱちぎれ麺なんですか~(汗)
そ~めん、汁がしょっぱいんですけど~(汗)

なんか~、汗ばっかりで~しょっぱいんですけど~(大汗)


《汁》と《汗》って似てよね。だからって区別するために《汁》を《おシル》って書くと、なんかイヤらしい…。

おシル~ヽ(ФωФ)ゞ

誰もそんなこと言ってないけどさっ(汁)


【つづく】

入院日記41-5

2009-07-23 17:35:31 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第5話(7/7)

-恋に?編-


《朝》らしきものが来た。

朝の検温だ。看護師に眠れないことを伝えたが、軽く流された。親身になって聞くか聞かないか、これが精神科医との決定的な差だろう。


精神科でもこんな扱いされるんじゃないかと思うと、本当に必要なときにも足が遠のいてしまうよなぁ。


今日から《全粥》に変わる。ついにここまで来た。おそらく最終段階だ。前回同様に《常食》にはならないだろう。


朝食は、全粥、里芋の煮物(10)、鮭フレークの鮭じゃないヤツ、白菜の味噌汁、うめびしお(梅ペースト)、ヤクルト。

以前にも書いたが、里芋は苦手だ。それが、それが10きれも…。だいたい、弁当に入っているのって多くて2個でしょ?

どんな嫌がらせだぁぁ(涙)


女神さんとも連絡を取らない方がいいのか。女神さんの前では強がってしまいそうだし、それが苦痛になってしまっては本末転倒だ。

あ、そっか。

何も悩むことないや。

今、書いちゃえばいいんだ。

素直に「落ちてる」と…。

あ、いや、《恋に》じゃなくて…。

素直にへこんでる気持ちを伝えたら、あっさり楽になった。な~んだ、悩んで損したぁ。

女神さんの前では素直でいたい。ただそれだけだ。


入院日記を無期限中止にすること。それを書くこと(入院日記ex1~3)に午前中いっぱい使ってしまった。結構しんどかったぁ。

でも、これで入院日記から解放される。書き終えてとても清々しい気分だった。


【つづく】

入院日記41-4

2009-07-23 14:18:33 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第4話(7/7)

-朝の境界線編-


最低だ。

真夜中に訪れた《憂鬱》に幾つかの解決を見いだせたものの、全然眠れない。

いったいこの不眠はいつまで続くのか…。

仕方ない、常夜灯の微かな明かりの下で、難しめの小説を読むことにした。

↓噛まずに言えますか?(笑)

第三回日本ホラー小説長編賞佳作受賞作品
『13番目の人格(ペルソナ)-ISOLA-』

この小説の話中核にあるのは、偶然にも《精神病》だ。

《エンパシー》という、相手の心から発散される感情の波動を感じることができる特殊な能力を持った主人公と、13の人格を持つ多重人格(解離性同一障害)の女性の話だ。

難しい話だが、ちょうど精神病ふの関心が高まっていただけに、グッとハマってしまう。

外が明るくなった。今度は外の明かりで別の本を読む。

眠くならねえ!

もういい!

行くとこまで行っちゃえ!

寝ねーぞ!

昼寝だって断じてするもんか!


頼めば《眠剤》をもらえるだろうか。

そうだ、《外出希望》を出してみよう。保健所にも「特定疾患医療給付継続申請」の書類を提出しなければならないし。何より気分転換がしたい。


さて、僕にとってドコからが《朝》なのか、最近はその《境界線》が全く分からなくなっている。

目が覚めたときか。
寝るのを諦めたときか。
外が明るくなったときか。
病院の起床時間の6時か。

それとも、

僕には《朝》など来ないのか…。


【つづく】

入院日記41-3

2009-07-23 11:27:37 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第3話(7/7)

-無期限休止編-


もうひとつ。

気づいた。

僕の重荷。


【入院日記無期限休止】

入院日記、最近義務になってきていないか?

《ココロの薬》だと始めて僕を支えてくれていたけど、毎日書くことに追われてる。

何故書いている?

入院日記の意義が変わってきてはいないか?

重荷になっていないか?


…その通りだ。

やめちゃおうかな。

…でも。

ココロの薬。

やめたら悪くなるのでは?

入院日記を書かない明日を想像してみた。
とても清々しかった。

…うん、やめよう。

いや、僕がリスペクトするCHAGE&ASKAの《無期限活動休止》に乗っ取って、あくまでも「休止」にしよう。

うん、退院までを空白にはしたくない。書きたくなったらまた埋めていこう。


【現在の病状】

・トイレ(大)3~5回程度。
・水下痢。
・出血あり。

・貧血(ヘモグロビン)10.2


【食事】

・低脂肪低残さ食(全粥)


【薬】(1日分)
 (7/7現在)

・プレドニン 7錠
・ペンタサ 8錠
・セレキノン 3錠
・ムコスタ 3錠
・ラックビー 6包
・ビオスリー 6錠
・ガスロン 2錠
・ザンタック 2錠
・ワンアルファ 1錠
・アクトネル 1錠
・柴苓湯 3包

計11種類42個

・ペンタサ注腸
・プロパデルムクリーム


【今後の予定】

7月9日よりプレドニンを30mg(6錠)に減量。それで悪くならなければ外来で診ていくとの話がでた。おそらく2週間の様子見をして退院になる見込み。最短で7月23日だろうか。

それでは、またいつの日か…。

【入院日記・一時終了】

と、2週間ぐらいに休止したわけで、その遅れを取り戻すべく、今ムキになって書いているわけであります。


【つづく】

入院日記41-2

2009-07-23 09:39:53 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第2話(7/7)

-病みに沈んだ夜編-


闇に堕ちた僕は、悩みと不安の渦に巻き込まれた。

過去の苦悩、将来の不安、現在のすべて。
考えても無駄なことばかりが、頭に溜まっていく。

普段だったら、脳裏をかすめて消えていったり、ただ永遠と円周活動を繰り返すだけなのに、今夜は勢いよく増え続ける。

それなりの解決をすれば消えていくはずなのに、頭に留まってしまう。

負けたくない!

負けたくない!

負けたくない!!

…。


【病みに沈んだ夜】

必死にもがいたけど、勝てない。

…負けよう。

…頑張ること、やめよう。

僕は、降参することにした。


そしたら、僕にとって重荷になっていることが急に見えてきた。

最近は来なくなったが、職場の仲間が見舞いに来るのが怖い。突然現れることにおびえてる。会いたくなかったんだ。
先日もらったメールにも返信してない。返したくなかったんだ。

…そうだよ。確かにそうだ。

見舞いに来ないで欲しい、メールもしないで欲しいって、伝えよう。

退院しても、あの職場で働きたくない。

…退院したら辞めちゃうか。

…。


それから…。

???


【つづく】

入院日記41-1

2009-07-23 06:00:55 | その名も、たぁちゃん。
潰瘍性大腸炎で入院41日目第1話(7/7)

-闇に堕ちた夜編-


【闇に堕ちた夜】

昨日、激動の月曜日を迎え、ついに退院が見えた。テンションは右肩上がりのはずだった。

ところがその夜から7月7日の朝、一気に堕ちた。

2時間ばかり眠った深夜1時、異変に気づいた。

濡れてる。

漏らした。

不眠が続いていたから、逆に深く眠りすぎたのかも知れない。

本当は腹痛を訴えていただろうに、気付かなかったのだ。

パンツを汚しているのは、ほとんどが粘液主体の水分だ。うんち特有の臭いはない。
嗚呼、憂鬱だ。

シーツまでは汚れていなかったが、はいていた甚平のズボンにまでシミが広がっている。

とりあえずはトイレに行って、お尻を拭いて、着替えなきゃ。

トイレに行ったら行ったで、超ロングバトルに発展し、軽く30分以上過ぎて部屋に戻った。

頭には幾重にも重なったくすんだ雲がかかり、物凄い勢いで渦を巻いている。そのくせ目が冴えている。鼓動も不定期に高くなり焦燥感を掻き立てる。

…眠れない。

一言で片付けるなら《不安》となるだろうか。体に重くのしかかってきた。


昨日の昼間、見舞いに来た妹と、うつ病について真剣に語り合った。妹が《パニック障害》と《うつ》の精神病で苦しんできた過去を初めて聞かされ、僕は僕で、誰にも話せなかった《心の闇》みたいのを話た。
その結果、とても充実した解放感を得た。
いろんなことに希望が持てた。

…その代償か。


【つづく】